米アップルは9月15日(現地時間)、新しいiPad Airに搭載するプロセッサとして、5nmプロセスで製造されたSoC「A14 Bionic」を発表した。同日開催されたApple Eventでは、「これまで作った中でもっとも先進的なプロセッサ」とアピールされた。
- 業界初をうたう5nmプロセスで製造
- CPU性能が40%、GPU性能が30%アップ
- 新しいiPad Airに搭載、599ドルから提供
A14 Bionicは、同社がiPad / iPhoneシリーズ向けに提供する「A」シリーズプロセッサとして最新世代のもの。業界初という5nmの微細プロセスで製造されている。
CPUコア数は6で、4つの高効率コアと2つの高性能コアが組み合わせられている。GPUコア数は4で、最新のGPUアーキテクチャを採用。前世代と比べCPUパフォーマンスが40%、GPUパフォーマンスが30%向上したという。
搭載トランジスタ数は、7nmプロセスで製造したA13 Bionicから、約40%増加した118億個。
機械学習関連の処理に特化したNeural Engineも進化した。コア数を従来の8から倍となる16に増やし、機械学習パフォーマンスを前世代の最大2倍に強化。CPUも機械学習に最適化され、内部に第2世代の機械学習アクセラレータ(MLアクセラレータ)を備え、全体の演算能力を高めている。特に機械学習を活用するアプリでは性能が「新しいレベル」に向上するとした。
このA14 Bionicを搭載する新しいiPad Airの価格は599ドルから。