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【この記事のエキスパート】
プロスノーボードコーチ:出口 超
京都府舞鶴市生まれ。日本体育大学卒。SIA(日本プロスキー教師協会)教育部技術委員スノーボードデモコーチ。力学に基づいたスノーボード理論を2006年に構築。
著書に「もっとカッコ良く滑るスノーボード」(メイツ出版)、「はじめてでも絶対うまくなるスノーボード」(主婦の友社)、自費出版によるe-book「もっと優雅にカッコ良く滑るスノーボード」(Kindle)などがある。
人の骨格やバランスに応じたレッスン・バインディングのセッティング診断に定評あり。スノーシーズンは主に、神立スノーリゾート(新潟県)で自身のレッスンプログラム「超塾」を開催。夏場は地元舞鶴市にてスクーバダイビングとSUPのガイドをしている。
この記事では、プロスノーボードコーチのアドバイスも交えながら、スノーボード板の選び方とおすすめ商品をご紹介。板のサイズや種類、形状、デザインをチェックしながら、滑りたいスタイルに合わせたあなたにピッタリのかっこいいスノボー板をピックアップしています。
スノーボード板の選び方
プロスノーボードコーチの出口 超さんのアドバイスをもとに、スノーボード板の選び方を紹介します。ポイントは下記です。
【1】自分の身長に合った長さ
【2】板の種類
【3】滑りに合わせた形状
【4】板の幅の広さ
【5】板のかたさ・やわらかさ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しいスノーボード板を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】自分の身長に合った長さを選ぶ
スノーボード板の長さを選ぶ基準は身長で決まります。
目安として、身長が175センチ以上の方は身長より20センチほど短い板を選ぶとよいでしょう。身長が160センチ以上175センチ未満の方は、身長より15から20センチほど短いものを。身長160センチ以下の方は、身長より10から15センチほど短いものを選んでくださいね。
【2】板の種類で選ぶ
板の種類は大きく分けて「フリースタイル」「ジブ・グラトリ」「フリーライド」の3種類。あなたの滑りたいスタイルによって、選んでみてくださいね。
それぞれの板の種類と特徴を詳しく見ていきましょう。
どんな滑りにも対応できる「フリースタイル用」
販売されているスノーボード板の多くが、この「フリースタイル用」と呼ばれる種類です。その名のとおり、どんな滑り方にも対応できるオールマイティな板です。板自体に特別クセがないため、種類に迷った方や初心者に向いているといえます。
滑り方にこだわりがなければ、まずはフリースタイル用板を使ってみましょう。
トリックに挑戦するなら「ジブ・グラトリ用」
ジブとはレールの上を滑るなど、アイテムを使用し技を繰り出して楽しむことをいいます。グラトリとはグランドトリックの略で、普通の斜面でプレス系やスピン系の技で楽しみます。
ジブ・グラトリ用板はトリックを繰り出すことに特化しており、比較的太くてやわらかく、短めであることが特徴です。モデルによって扱いやすさは異なるため、初心者の方はよく注意して選んでくださいね。
スピード感を出したいなら「フリーライド用」
高速で滑りたい方は、フリーライド用板を選んでみましょう。ゲレンデで風を切って滑るのは、気分がいいですよね。フリーライド用は高速で滑ることに特化した板なので、より刺激的な滑りをすることができます。フリースタイル用板と比べると、比較的細くて長めなのが特徴。
滑るのに慣れている中級者以上の方向けの板です。慣れていない初心者にはおすすめできないのでご注意ください。
【3】滑りに合わせて形状を選ぶ
スノーボード板は板の反り具合にもさまざまな種類があります。こまかく分けると、キャンバー・ロッカー・ダブルロッカー・ダブルキャンバー・ゼロキャンバーの5つです。
板の形状により滑り心地は異なります。ここでは、それぞれの特徴を具体的に解説していきます。
キャンバー|基本動作をしっかり身につけたい方に
基本をしっかりと身につけたいなら、キャンバーを選ぶとよいでしょう。キャンバーとは、板の裏面中央部分に反りがあるもののこと。もっともスタンダードな形状です。
この形状は安定感があり、クセも少ないため初心者に向いています。
ダブルロッカー|場所を選ばずに滑れる
ゲレンデの状態を気にせず滑りたい! という方に好まれるのが、ダブルロッカーです。ダブルロッカーは、板の中央部分から外側に向かって反りあがっているロッカー形状の中央部分にキャンバー形状を取り入れたような形になっています。
ゲレンデはパウダーやバーンなど、コンディションはさまざま。ダブルロッカーは、どんなコンディションでも問題なく滑ることができますよ。
パウダーロッカー|新雪の上を気持ちよく滑りたい方に
サラサラとした、まだ誰も踏み入れていない新雪のうえで滑るのは気分がいいですよね。パウダーロッカーは、そんな新雪のうえで滑ることを考慮した板の形状です。板の先の方はロッカー、後ろの方はキャンバーのような形が特徴的で、「Sロッカー」と呼ばれることもあります。
新雪のうえでは滑りやすいですが、通常のパークには向いていません。また、初心者には不向きといえるでしょう。
ダブルキャンバー|少し荒れている雪の上を滑る方に
少し荒れている雪の上も滑ってみたい! という方に向いているのが、ダブルキャンバーです。名前のとおり、キャンバーがふたつついているような形状の板のことをいいます。キャンバーとロッカーを合わせたような乗り心地で、ゲレンデのコンディションを問わず扱いやすくなっています。
ターンをする際の安定感は少々欠けるため、転倒しないよう注意が必要です。
フラットロッカー|大きくターンをしたい方に
大きくターンをする際にエッジが引っかかりにくい、フラットロッカー。エッジの引っ掛かりを好まない方に、向いています。比較的操作のしやすい板のため、整備されたゲレンデでは滑りやすい板といえるでしょう。
ただし、こまかく素早いターンをしたい方にとっては操作がしづらく感じることもあります。
【4】板の幅の広さで選ぶ
スノーボードは板の幅によっても滑り心地は変わってきます。また、自分の滑るスタイルによって板の太さを選んでもよいでしょう。
太めの板と細めの板のメリットや選ぶポイントを解説していきます。どんな滑りをしたいのか、想像しながら読んでくださいね。
安定感がほしい方は「太めの板」
板の幅が広く太いものは、安定感があります。ジブやグラトリ用の板は幅が太いものが多いです。太いものは初心者用と思われがちですが、太すぎてもクセがでてしまい滑りづらくなるということもあります。初心者には太すぎず細すぎない、中間のものがよいでしょう。
また、足の大きさによっては板からつま先がはみ出てしまいます。カービングを行なう場合、板からブーツが出すぎると引っかかる原因となるので注意しましょう。
ターンのしやすさを重視するなら「細めの板」
細めの板なら、高速で滑れて、ターンのキレ味も増します。コントロール性が高まるので、速く滑りたい方や技を極めていきたい方は細めの板がおすすめです。しかし、太い板と比べると安定性に欠けるため、注意が必要です。
【5】板のかたさ・やわらかさも確認を
スノーボード板は「やわらかさ」も選ぶポイントです。初心者は操作のしやすいやわらかい板が向いているでしょう。
反対にかたい板は、高速で滑るスタイルに向いています。しかし、操作性に欠けるため、高速滑走をする予定のない方はやわらかい板を選ぶのがおすすめです。
プロスノーボードコーチによるアドバイス
自分の目的やスタイルに合わせて板を選ぼう
【エキスパートのコメント】
スノーボードの板を選ぶポイントは多々ありますが、まずはフリーライド、フリースタイル、ジブ・グラトリ用などの目的が重要です。目的が明確となることで、サイズの選択や形状、ボードの硬さなども定まってきます。
どのようなスタイルをメインにスノーボードを楽しむかを基準にボード選びをされるといいと思います。自分のスタイルに合うボードを見つけて楽しんでください。