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【この記事のエキスパート】
文具研究家:秋月 千津子
文具研究家、ISOT (国際文具・紙製品展。国内外のメーカーが集う日本最大級の「文具PR商談会」)PRサポーター、「文房具カフェ」会員。
文具についての情報をさまざまなメディアで発信中。
得意ジャンルはノートなどの紙類、ボールペン。
オフィスや文房具屋に必ず置いてあるような定番文具を好む。
推しメーカーは三菱鉛筆、リヒトラブ、クルーシャル。
万年筆用のインク消しは、万年筆で書き間違いをしてしまっても修正ができる便利なアイテムです。万年筆の愛好家の方にとっては、なくてはならないものではないでしょうか?この記事では、万年筆用インク消しを選ぶ際のポイントとおすすめの商品をご紹介します。
書き損じも問題なし!
万年筆用インク消しとは?
万年筆は水性インクなので、修正液や修正テープを使用しても、はじいてしまってなかなかうまく対処ができません。また、ペン先が鋭いため、引っかかってしまうという点も問題です。
万年筆で書き間違えをしてしまったときは、万年筆用のインク消しの出番。化学反応によりインクを透明にして見えないようにしてくれます。インクの種類や色によっては消すことができないので、購入する際は自分の使っているインクに使えるかよく確認して選びましょう。
きれいに消そう!
万年筆用インク消しの選び方
万年筆用インク消しにはさまざまな種類があります。使用用途や好みの機能性に合わせてぴったりのものを探してみましょう。タイプや機能性など、選ぶうえでチェックしておきたいポイントを詳しくご紹介します。ポイントは下記の4つ。
【1】用途に合ったタイプで選ぶ
【2】自分の万年筆に対応しているかチェック
【3】速乾性や細かい修正ができるかにも注目
【4】成分表示があると安心
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途に合ったタイプで選ぶ
万年筆用インク消しは、おもに2液タイプと1液タイプの2種類があります。万年筆の使用シーンに合わせて、自分好みのタイプを選びましょう。
汎用性の高い「2液タイプ」
2種類の液体がセットになっている2液タイプ。交互に使用することで、化学反応により万年筆インクの色素を消すことができます。比較的低価格で容量が多く、コストパフォーマンスにすぐれているのも特徴。職場や自宅での使用頻度が高い方に向いている商品です。
ただし、消せない色があったり、インクの色によっては液を使う順番が違ったりと、使用には注意が必要。説明書をよく読んでから使いましょう。
持ち運びに便利な「ペン型1液タイプ」
外出先で使えるインク消しが欲しいという方には、ペン型の1液タイプが適しています。両サイドにキャップがついており、片側には誤字を漂白できる特殊液剤を染み込ませたインク消しが、もう一方には消した上から書くことのできる専用ペンがついています。
1本で修正から上書きまでできる手軽さが魅力です。容量は少ないため頻繁に使用する方には向いていませんが、出先で使用したいときは便利なタイプ。自分の万年筆の色と専用ペンの色が一致していないと、上書きした際に違和感が生じてしまうため、しっかりインクの色を確認して選ぶようにしましょう。
【2】自分の万年筆に対応しているかチェック
万年筆のインク消しを選ぶ際は、自分が使用している万年筆のインクに対応するかどうかを必ずチェックするようにしましょう。インク消しを使って消すことができるのは、水性の染料インクのみに限られています。顔料インクは消すことができず、染料インクであっても、万年筆のメーカーによっては色素の種類や配合量によって、うまく消すことができない場合もあります。
対応しているインクの種類がしっかりと明記されているものを選ぶと安心です。また、青色のインクは比較的きれいに消すことができるため、誤記が心配な方はチェックしてみてください。反対に、黒や赤は消えにくいので注意しましょう。
【3】速乾性や細かい修正ができるかにも注目
万年筆用のインク消しは、通常の修正液を選ぶ際と同じく、乾きやすいものを選ぶと使いやすいです。乾きが悪いと手間がかかるのはもちろん、乾いていない間に上書きしてしまい滲んでしまうということも。なかには吸い取り紙つきの商品などもあり、余分な液を吸い取りすばやく修正できますよ。
また、細かい箇所を消したい場合には、スリムなペンタイプや、キャップに細い刷毛がついているものが便利。ピンポイントで修正ができるので、万年筆でノートを取っている方はぜひチェックしてみてください。
【4】成分表示があると安心
万年筆用インク消しの成分は、商品によってさまざま。化学反応を利用して消すものなので、なるべく安全な成分が使われているものを選びたいですよね。一般的にはシュウ酸や塩酸、クエン酸、次亜塩素酸ナトリウムなどが使われていますが、濃度などにも注意して、しっかりと成分が明記されている商品を選ぶと安心。
小さな子どものいる家庭ではとくに、できるだけ安全なものを選び、保管方法にも充分注意をして使用しましょう。
文具研究家によるアドバイス
インクとの相性は必ず確認しよう
【エキスパートのコメント】
購入前に、ふだん使っている万年筆ブランドやインク色との相性を必ず確認しましょう。最近はさまざまな色のインクが発売されていて、消せない色もあります。ブルー系のインクは比較的落ちやすいです。
2液タイプは手間がかかりますが、多くのブランドに対応し、汎用的に使えます。ペン型の1液タイプは対応メーカーが限られるのが難点ですが、消した後には専用ペンで上書きするのできれいに修正ができます。