女優の米倉涼子が、Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』(21年全世界配信予定)に主演することが15日、明らかになった。
昨年6月に公開された映画『新聞記者』は、近年の政治事件やスキャンダルに切り込み、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得したほか、多くの映画賞を受賞。米倉を主演に迎える今作は「映画版とは違ったアプローチで、さらに深く、刺激的に現代社会の問題を浮き彫りにしていく」としている。
米倉が演じるのは、“新聞業界の異端児”と呼ばれてきた東都新聞の社会部記者・松田杏奈。と監督は映画版に引き続き、藤井道人氏が務める。
米倉は「自身の信じるものを貫くことが難しいこの世の中で、忖度なく、慣例や慣習を打ち破って突き進む新聞記者・松田杏奈。全く新しい、強く、ひたむきで魅力的な女性を演じられるよう精いっぱい挑みます! 杏奈がどのように、正義を貫き、今の時代と対峙(たいじ)するのか。ぜひご期待ください!」と意気込む。
原案・企画・制作の河村光庸氏は「世界の人々の価値観を根底から変えようとしているWithコロナの時代。社会の“自主規制”の強要に呼応するかのように多くの報道メディアは、“同調圧力”を加速させ、社会に“分断”と“委縮”を持たらしました。果たして我々は“多様性”“創造性”を踏みにじられ、“寛容な社会”のカケラさえ見出すことのできない時代に葬られてしまったのでしょうか? 『映画こそ自由な表現を』の旗を掲げ、報道の在り方を問い、多くの賛同を得た映画『新聞記者』は、全く衣を変え、Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』として世界へと羽ばたきます」とコメント。
坂本和隆エクゼクティブ・プロデューサーは「政治への関心が高まる今だからこそ、映画『新聞記者』の藤井道人監督、河村光庸プロデューサーと共に、米倉涼子さんを主演に迎え、映画版とは違う主人公、物語で描く、Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』を楽しみにしてください」と話している。