思うようにお金が貯まらないとき、「もっと年収が高ければ」と給料のせいにしていませんか? しかし、高収入の人が貯金も多いとは限りません。年収が低くてもお金を貯めるコツさえ押さえていれば、効率的にお金を貯めることはできるのです。

ここでは、お金が貯められない人の特徴と、無理せずにお金を貯めるコツをご紹介します。

  • 貯金が苦手な人でも、上手にお金を貯める方法とは?

    貯金が苦手な人でも、上手にお金を貯める方法とは?

お金が貯められない人の特徴

お金が貯まる人と貯まらない人の大きな違いは、「お金を管理できているか否か」にあります。

お金を貯めるには、「これから月◯万円貯金しよう」と決意してがむしゃらに実行するのではなく、現在の収支がどのような状態であるかを把握し、どこに無駄があるのかを洗い出し、無駄な部分を削っていく作業が必要となります。 しかし、そもそもお金の管理ができていないことには、収支の状態がわかりません。現実を考慮しない貯金計画では長続きしませんし、どれが無駄遣いだったかを後で確認することも難しいので、なかなか出費が減らないのです。

お金が貯まりにくい行動

お金が貯まらない人は、下記のような行動をよくしてしまいがちです。

  • 家計簿をつけておらず、収支を管理していない
  • クレジットカードを多用しがちで、いくら使ったのか把握していない
  • 現実の収支に合わない貯金計画をしている
  • 無駄遣いが多い
  • 自分へのご褒美が多い
  • 必要な物でなく、欲しい物を買ってしまう
  • 「安い」という理由で、物を買ってしまう
  • 「限定品」や「セール」という言葉を見ると、つい買ってしまう
  • 特に買いたい物がなくても、スーパーやコンビニによく行く

貯金ができない人は、上記のような行動をしている可能性が高いので、一度日々の習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

お金を簡単に貯めるコツ

お金を貯めるには、「今日から絶対に節約するぞ」という決意だけではうまくいきません。長期にわたってお金を貯めていくには、無理をせずともお金を貯められる習慣や仕組みが必要です。

具体的に、お金を貯めるためのコツを5つご紹介しましょう。

家計簿をつけてお金の管理をする

自分の収支がわからないと、何にお金を使っているのかもわかりませんし、無駄を削ることでひと月にどれぐらい貯金できそうなのかもわかりません。そこで、家計簿をつけて収支を把握することが、お金を貯めるための第一歩となります。

毎日、家計簿をつけるのは面倒に思えますが、事細かく書く必要はありません。書き出す項目は「食費」「日用品費」「娯楽費」「特別費」の4分類や「固定費」「流動費」「臨時費」の3分類など、シンプルにまとめることがポイントです。毎日記録をつけることで、まずは収支の現状を把握しましょう。

月末になったらそれらを集計して、無駄遣いをしているポイントを探します。あとはそこを削っていくのが次のステップです。

貯金額の目標を立てる

闇雲に「やせよう」と思ってもダイエットは成功しないように、貯金を成功させるには、いつまでにいくら貯めるといった明確な目標が必要です。例えば、「1年間で60万円貯める」など、具体的な貯金額の目標を立てましょう。すると、1カ月あたりの貯金額は5万円の計算となり、具体的な毎月の目標が決まります。

ただし、あまりに無謀な目標を立てると無理な節約をすることになり、長続きしません。貯金は継続することが大切ですので、収支状況を参考に、無理のない範囲で目標を立てることがポイントです。

貯金で何をするかイメージを膨らませる

貯金のモチベーションを維持するには、貯金をすることで生活がどう変わるのか、貯金を使って何をするのか、具体的なイメージを持っておくことが大切です。

例えば、「半年間で30万円貯めて海外旅行をする」のであれば、どの国に、いつ、誰と行くのか、海外旅行のイメージを膨らませておくと、無駄遣いの誘惑に負けそうになったときもがんばって乗り越えることができるでしょう。

先取り貯金をする

「先取り貯金」とは、収入の一部を先に貯金しておき、残りのお金で生活をする貯金の方法のことです。給与をもらった時点で毎月自動的に定額を貯金する、給与天引きがこれにあたります。

「余ったら貯金しよう」という考え方では、なかなか貯金はできません。しかし、先取り貯金だと確実に毎月決まった金額を使う前に貯金に回せますので、車の購入や留学費用など、長年かけてある程度まとまった金額を貯めたいときに向いています。

積立投資をする

お金を貯めるだけでなく増やすことを考えるなら、少額でも毎月コツコツと積立てていく積立投資がおすすめです。

商品によっては元本割れのリスクもありますが、預貯金の金利よりはるかに効率的に、資産を増やしていける可能性があります。また、つみたてNISAを利用すれば、20年間、年40万円まで、iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用すれば、年27万6,000円まで、運用益が非課税になりますので、節税しながらお得にお金を貯めることができます。

積立投資を始める際には、引き出せる年齢や途中で金額を変更できるかなどを、必ず確認しましょう。

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習慣を改善すればお金は貯まる

お金が貯まるかどうかは、収入の多さではなく「どうお金を使うか」にかかっています。貯金ができる人が行っているポイントを押さえて、しっかりとお金を管理し、無駄遣いしやすい習慣をあらためれば、無理なく貯めることができます。

貯金は日々の積み重ねです。早くから実践することでその効果を高められます。ぜひ、できるところから実践してみてください。