ソニーは、東京大学(東大)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共に開発した人工衛星を用いて、「宇宙視点による新しい価値創出と事業探索」を行なう「Sony Space Entertainment Project」の共創パートナーの募集を、自社クラウドファンディングサイト「First Flight」で開始した。
ソニーは東大、JAXAと共に、地上から自由にリアルタイムでカメラを遠隔操作できる人工衛星を開発し、サービスの構築を進めている(既報)。
人工衛星にはソニーのカメラ機器を搭載しており、遠隔操作によって宇宙空間でパン・チルト・ロール・ズームが行え、地球や宇宙を自分の手で撮影可能。日時・位置情報を事前に設定してのタイマー撮影や、高感度で広いダイナミックレンジのイメージセンサーにより暗いシーンの撮影も可能にするという。これにより、「宇宙から地球や無数の星を眺めるという、これまで宇宙飛行士にしかできなかった特別な体験を届ける」ことを目指す。
今回、パートナー募集を開始したSony Space Entertainment Projectでは、「テクノロジーとエンタテインメントの力で宇宙の視点を人々に解放し、宇宙感動体験を多くの人々に届けること」をビジョンとして掲げている。First Flightページから「具体的な利用方法や条件を聞きたい」、「本サービスを活用した新しい事業、 コンテンツ・企画を提案したい」、「自社の持っているデータまたは技術を利用した新しいサービスを検討したい」といった問合せを受け付ける。
想定ユースケースは以下の通り。ただし、これらのユースケースに限らずさまざまな可能性を模索するという。
- 科学館・公共施設
宇宙展示会や施設プログラムで宇宙の神秘を実際に映像展示 - プロモーション・CM
コンセプトに宇宙空間がイメージされている商品のプロモーション映像に活用 - 観光・旅行
観光地のプロモーション向けに、 俯瞰的景色で地域の魅力を伝える - ショールーム
大画面LEDの設置されたショールーム向けにダイナミック映像で雰囲気を変える - テーマパーク
宇宙を体感する新アトラクションで付加価値をアップ - 金融・保険
火事や噴火など地球の変化を捉え、 全地球視点でリスクを担保