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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。
音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。
現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。
ギターを弾くときに必須のチューニング。素早くチューニングをしたい場合は、クリップ式チューナーを使うと便利です。この記事では、ギタークリップ式チューナーを選ぶ際のポイントとおすすめの商品をご紹介します。自分のニーズに合っているチューナーを選びましょう。
ギタークリップ式チューナーを選ぶときのポイント
まずは、ギタークリップ式チューナーの選び方をチェックしていきましょう。モードや精度、画面表示の仕様に注目することが大切です。ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんのアドバイスもご紹介しています。あなたのニーズに合ったギタークリップ式チューナーを選ぶために、参考にしてみてください。
チューニングのモードで選ぶ
チューニングモードは、「クロマチックモード」「ストロボモード」「ポリフォニックモード」があります。それぞれのモードには特徴があるので、自分のニーズに合っているチューニングモードが搭載されているチューナーを選びましょう。
変則チューニングもできる
クロマチックモード
KORG『AW-LT100G』
用途が広くさまざまな場面で使えるため、多くの人に使われているのがクロマチックモード。半音単位で音を測定できます。そのため、変則的なチューニングやカポタストをつけた状態でもチューニングできます。
クロマチックモードは大部分のチューナーに搭載されているので、はじめてチューナーを購入する人はこのモードだけ搭載されているシンプルなチューナーを選択してもよいでしょう。
高精度のチューニングが可能
ストロボモード
日本エレクトロ・ハーモニクス Peterson『StroboClip HD』
高精度なチューニングをすることができるストロボモード。機種によって画面表示の方法が異なっているため、しっかり取り扱い説明書を読まなければいけません。
高精度なため、チューニングをするのに時間がかかります。大事な演奏前などのように、時間をかけてでも正確にチューニングしたいときに使えるでしょう。
一度にすべての弦のチューニング状態がわかる
ポリフォニックモード
KORG『AW-OTG-POLY』
すべての弦を同時に弾くと、一瞬で全弦のチューニング状態がわかるポリフォニックモード。全弦のチューニング状態が同時に画面に表示されているのを見てチューニングすることに、慣れる必要があります。
ライブ中の短時間で全弦の状態を確認して、微調整したい場合に便利でしょう。また、ほかの弦をチューニングするとチューニングが狂うフロイドローズタイプでは、全弦の状態を見ながらチューニングできるモードが有難い存在です。
ほかの楽器と一緒に演奏するなら
キャリブレーションピッチ変更機能が便利
ひとりで弾くのではなくほかの楽器と一緒に演奏するなら、キャリブレーションピッチ変更機能があるチューナーを選んだほうがよいでしょう。
一般的には、基準ピッチをA4=440Hzにしておきますが、演奏する曲や楽器のコンディションによって基準ピッチを変えることがあります。ピッチを変更したほうがよいときに、チューナーにキャリブレーションピッチ変更機能が搭載されていると便利です。
正確なチューニングを求めるなら
チューニング精度を確認しよう
チューナーによって精度は異なっています。チューナーには、精度が±1セントのものから±0.02セントのものまであります。1オクターブが1,200セントであることから、1セントの違いを聞き分けられる人はまずいないでしょう。しかし、ふだんから精度が高いチューニングをすることで、音感が鍛えられます。
できるだけ正確なチューニングをしたい人は、購入前に精度を確認しましょう。
メトロノームを使っている人は
メトロノーム機能を確認しよう
ふだんメトロノームを使って演奏している人は、メトロノーム機能がついているチューナーを選ぶとよいでしょう。
メトロノーム機能があるチューナーを選べば、外でギターを弾くときメトロノームを持っていく必要がなくなり荷物を減らせます。
それぞれ一長一短
画面表示の仕様が液晶かLEDか確認しよう
チューナーの画面表示の仕様には、液晶とLED、有機ELがあります。それぞれの長所と短所を知り、自分のニーズに合うチューナーを選びましょう。
表示できる情報が多い
液晶タイプ
キョーリツコーポレーション D'Addario『Eclipse Tuner(PW-CT-17)』
チューニングの状態だけではなく、さまざまな情報を画面に表示できる液晶タイプ。設定されているピッチや、チューニングのズレを数値で表示したものもあります。
カラー液晶なら視認性も高いですが、クリップ式チューナーはもともと画面が小さいです。そのため、情報が多すぎるチューナーだと文字が小さくなって、ギターを弾きながらだと見えにくいということもあるので注意してください。
見やすさ重視なら
LEDタイプ
KORG『Sledgehammer Pro』
見やすさを重視するなら、LEDタイプのチューナーを選ぶとよいでしょう。ひと目でチューニングが合っているかがわかります。LEDタイプは暗い場所でも見やすいので、薄暗いライブハウスでも便利です。
しかし、こまかい情報は表示できないので、チューニング以外を確認したい場合は、少し手間がかかると感じる人もいるでしょう。
画質がよく視野角が広い
有機ELタイプ
KORG『AW-OTG-POLY』
画面の画質にこだわるなら有機ELタイプのチューナーがよいでしょう。次世代ディスプレイとして注目されている有機ELは、バックライトを使う必要がないため、コントラスト比が高く画面が鮮明に見え、バッテリーも長持ちします。
また、ほぼ真横からでも画面が見えるほど視野角が広いのも有機ELの特徴です。
チューニングが合ったら画面が光るタイプがおすすめ!
画面の見やすさを確認しよう
クリップ式チューナーの画面は小さいです。素晴らしい機能が搭載されていても、画面が見えなかったら意味がなくなってしまいます。そのため購入前にギターを弾いている状態で、画面がどのぐらい見えるのかを確認しましょう。
チューニングが合ったら画面が光るものやバックライトを採用しているものなどがあるため、手に取ってみただけでは使いやすさがわからないかもしれません。そのため、できるだけ楽器店で実際にチューニングを試して、画面を確認するのがよいでしょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)