夏といえばお祭り。今年の夏はなかなか楽しむ機会がありませんでしたが、夏らしい毎年の縁日を楽しみにしている人も多いのでは。

今回は、ツイッターで話題になっていた「金魚すくいで取った金魚が長生きする方法」をご紹介します。

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投稿したのは、さかなの豆知識や全国の水族館をイラストで紹介する活動をしている「さかなのおにいさん」こと川田一輝さん(@sakana_bro)です。

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まずはじめに、「金魚を入れる前に持ち帰り用の袋をよーく振る」。水と空気が混ざることで酸欠の防止になるんだそう。

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家に着いたら、金魚用の水作り。塩(1リットルあたり5g)とカルキ抜きの薬剤を投入し、水温、水質などを少しずつ金魚に合わせていきます。

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そして「当日は餌をあげない」。金魚はストレスで食事できないこともあるため、2日後からで少しずつあげるのが推奨なんだそうです。

この内容の詳細は、川田さんのYouTubeチャンネルでも紹介されています。気になる方はチェックしてみましょう。

さて、これで金魚を無事にお迎えする準備ができましたが……。

「金魚すくいの金魚は『和金(わきん)』という種類で、フナを鑑賞用に改良した品種で大きくなると20センチほどになります。金魚はすくってきたときが一番弱っていますが、そこを乗り越えてうまく育てられれば寿命は15年!チワワと同じくらい長生きします」(川田さん)。

とのことなので、長く元気に大きくなってもらうためにも、お迎え以降の飼い方も気になります。川田さんに聞いてみたところ、「とにかく良い水で育ててあげることだと思います」とのことで、ポイントを3つ教えてくれました。

水換えをこまめにする

「1週間に1~2回、水槽の3分の1ずつほどを、カルキ抜きした新しい水に変えます。というのも、金魚はたくさん食べてたくさんフンをするので……」。

餌をあげすぎない

「すくってきた直後もそうですが、そのあともすぐ食べきれる量を計ってあげてください。食べ残しがあると水の汚れにもつながります」。

白点病など弱った時も塩浴は有効

「『塩浴』は、金魚が楽な状態になり体力を回復しやすくさせたり、病気になっていても治りが早くなったりする効果が。塩の目安は1リットルに対して5グラムです」。

カルキ抜きは金魚に良いイメージがもともとありましたが、塩浴がとても大切ということを筆者ははじめて知りました……。

「ちなみに、もしカルキ抜きがない場合の裏技なんですが『ビタミンC入りののど飴』を5秒くらい、水の中でスリスリ溶かすのでもOK。ビタミンCがカルキ(塩素)を中和してくれます。ただし、これは応急処置。一晩置いた水かカルキ抜きを使った水を使ってくださいね」(川田さん)。

ちなみに川田さん、金魚の親戚(?)でもある鯉についてもイラストを描いておられますので、こちらもぜひチェックを。