女優の鈴木保奈美が、日本テレビ系ドラマ『35歳の少女』(10月10日スタート、毎週土曜22:00~)に出演することが10日、明らかになった。
不慮の事故により10歳で突然、長い眠りにつき、2020年に25年ぶりに目覚めた“35歳の少女”今村望美(柴咲コウ)の成長物語を描く同作。鈴木は、望美の母親・時岡多恵を演じる。
多恵は望美の事故後、夫の進次と離婚し、2人の娘を女手ひとつで育ててきた。25年間、望美の介護を続ける一方で、保険の外交員として働きづめ。家族の中心で、みんなに降り注いでいた笑顔は消え、頼れるのは、自分だけになってしまった。「いつか、娘が目覚める」ことだけを信じて生きてきたが、その夢がかなった時、彼女の時計は、別の方向に動き始める…。
遊川和彦脚本作品への出演は今回が初めてとなる鈴木は「大好きなドラマがいくつもある、遊川作品。お話をいただいたときは本当にうれしかったのです。が、観ると演るとは大違い。大変です。自分を鍛え直す場を与えられたことに感謝して、まっさらな気持ちで挑みます」とコメント。
柴咲とは初共演で、「望美ちゃんは、こりゃまた大変な難役です。けれど疑いようもなく、柴咲さんは見事に演じ切られることでしょう。彼女のその過程を一番近くで見ることができるなんて、なんという幸せ。バラバラになってしまった家族がどう向き合い、どう再生していくのか。フィナーレを迎える頃、役の上でも、キャスト、スタッフの皆さんとも、戦友のようになっていられたらいいな、と思います」と話した。
大平太プロデューサーは「25年間、愛する娘の生還を信じ、看病し続けた母親。保奈美さんにお願いするのは、信念の人・多恵です。25年前、僕は、まだドラマのAD(アシスタントディレクター)として、撮影現場で、叱られてばかりいました。一方、保奈美さんは、人気ドラマの主演女優として、テレビの中でキラキラ輝く憧れの方。初めてご一緒できるのは、とても光栄なことです。ただ、多恵は、これまでの僕が持っていた保奈美さんのイメージとは違います。四半世紀の間、自分だけを信じ、たった1人で闘っているうちに、笑顔も、人に頼る心も無くした鉄のような女性。多恵が、もう一度、家族に囲まれて最高の笑顔を見せるシーンを、保奈美さんと一緒に作れる日を楽しみにしています」と期待を語っている。