映画『事故物件 恐い間取り』(8月28日公開)の満員御霊お清め舞台挨が9日に行われ、亀梨和也、奈緒、瀬戸康史が登場した。
同作は芸人・松原タニシによる同名のベストセラーノンフィクションを映画化。前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる"事故物件"に転々と住んでいるタニシの実話をベースに、売れない芸人・山野ヤマメ(亀梨)が様々な怪奇現象に遭遇していく様子を描く。
週末の興行収入ランキングでは2週連続で1位を獲得し、9日時点で興行収入11億円、観客動員数85万人を超える大ヒットを記録した同作。亀梨が「4軒目の事故物件に関して色々な意見をもらって、“まさかああなるとは”、“あそこめちゃくちゃ面白いね”、“あそこめちゃくちゃ怖いね”という人もいました。ホラー好きの方も、ホラー苦手な方も、初めてホラーを観にいく人も、いろいろな角度があって、感想がある映画って面白いですよね」と反響を喜ぶ。
さらに奈緒が「地元の高校生の時の友達から、奈緒がクロちゃんのメイクを直しててウケた、とか、映画でご一緒している共演者の方も見に行ってくれて、家族・友達・お仕事で一緒にしている方皆さんに観ていただけて、広がっているなと思いました!」、瀬戸が「いろいろな意見を頂きますね。亀梨さんの表情に鳥肌が立った。奈緒ちゃんが怖かった。瀬戸康史、線香フーフー面白かったってね(笑)。僕、怖い要員じゃないんですかね? 怖がっているシーン一応ありますよ。色々やったんですけどね(笑)」と思いを述べる。
また、とあるシーンで「たすけて」と不可解な声が聞こえることでもSNS上で話題となっているが、そのシーンに関しては「聞こえなかった」というキャストの面々。「映画の中で言ってるんじゃなくて、会場にいる説あると思うんですよね」という奈緒に、「その節あるよね! 僕の友達で朝一で観に行った友達は鈴の音がずっと聞こえたって言ってて、うわーって思いましたね」と亀梨は同意する。
亀梨がさらに「怪談話を僕がちょうどしているシーンなんですが、あの日にタニシさんもいらっしゃってくださったんですけど、ホラー界の方も何人かいらっしゃっていたんですよね。そういう意味でもあのシーンは寄ってくる要素はあるな、と思います。今思い出したんですが、僕があの撮影場所に忘れ物したんですけど、出てこないんですよね」と撮影を振り返ると、「人コワですね」という瀬戸。「人コワ…? 人による怖さ、なるほど勉強になりました。#人コワ でSNSで皆さんも呟いてください!(笑)」と、多少疑問を呈しながらも亀梨も乗っかる。
そんな「たすけて」の声にちなみ、今だから語れる「撮影中に“たすけて”と思ったエピソードを披露するコーナーでは、「不動産屋さんのシーンで雨に突如降られた日には助けてって思いましたねえ」と話す亀梨に、奈緒は「お化けと戦うシーンは普通に苦しかったですねえ。言っていいのかな、あれ実は薄い昆布茶なんですよ! 昆布茶なんで悪い気はしないんですよね(笑)」と、公開後ならではの秘話も飛び出した。瀬戸が「線香フーフーはめちゃくちゃがんばったんですよ! 監督がなかなかカットをかけてくれなくて」と話すと会場からは笑い声も。
イベントでは日蓮宗寺院導師をお迎えし、お祓いを実施。亀梨は「実話を元に作られるということで、どのように撮影に向き合えるのかなあと、覚悟を持って作品に向かわさせていただきましたし、実際にこうして公開してたくさんの人に楽しんでいただけるということで、エンターテインメントとしてしっかりと向き合えてよかったなと思います」と喜びを語った。
さらなる大ヒットを願い、盛り塩と樽酒による“お清め鏡開き”を行うと、亀梨は「だから今日はタニシさんが来ないんだなと思いました。来たら、(お清めの効果で)お仕事なくなっちゃいますもんね(笑)」と会場を盛り上げる。最後に亀梨は「中田監督もよくおっしゃる新感覚の“恐ポップ”である本作ですが、まだまだ暑い日も続くと思いますので、この映画を観て涼んでいただければなと思います!」と締め括った。