女優の橋本環奈が、フジテレビ系ドラマ『ルパンの娘』(10月15日スタート、毎週木曜22:00~ ※初回15分拡大)に出演することが9日、明らかになった。
泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子)が、警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)との許されざる恋愛を描くラブコメディの同ドラマ。橋本は、京都で代々続く「名探偵一家」の娘・北条美雲を演じる。
美雲の亡くなった父は「平成のホームズ」、一緒に暮らす祖父・宗真は「昭和のホームズ」と呼ばれた名探偵で、彼女自身も「令和のホームズ」を目指して日々鍛錬を積んでいる。執事もいる裕福な北条家で「お嬢」と持てはやされて何不自由なく育ったが、とある事件に巻き込まれ、北条家は没落、美雲は莫大な借金を背負ってしまう。宗真が「自分に何かあれば“Lの一族”を追え」と語っていたことから、美雲は“Lの一族”が犯人に違いないとし、復しゅうを果たすことを心に誓う。
代々続く「名探偵一家」に生まれただけあって、洞察力・推理力に長けている上に頭の回転も速く、日常生活の中のささいなことにも名推理を披露するが、その一方でド天然な一面もある美雲。本音と建前を使い分けるなど、いわゆる京都人気質も持ち合わせている。
第1話では中学生、2話では高校生として登場し、3話以降は社会人となって登場。美雲は、社会人になっても莫大な借金のため実家への仕送りに追われており、ボロボロのアパートでヨレヨレの老執事・山本猿彦と暮らしながら、極貧生活を送っている。しかし、「名家の娘」としてのプライドは非常に高く、お嬢様キャラをキープすることに腐心している。中学生から社会人まで、幅広い世代の役柄を橋本がどのように演じ分けるのかに注目だ。
ほかにも、和馬が左遷されてきた所轄の上司・蒲谷隆太役で松尾諭。北条家に代々仕える老執事・山本猿彦役で我修院達也。「昭和のホームズ」と呼ばれた美雲の祖父・宗真役で伊吹吾郎の出演も決定した。
橋本、稲葉直人プロデューサーのコメントは、以下のとおり。
■橋本環奈
――『ルパンの娘』の印象。
前作を楽しく拝見していました。コメディータッチで振り幅も大きい中で爽快感もあるという作品で、とにかく脚本が面白いと感じました。前作はキッズ層も多く見ていたと聞いていますが、本当に子供から大人まで楽しめる突き抜けた娯楽作品だと思います。ちなみに、私の実家でも家族全員で見ていました(笑)。さまざまなアクションやてんとう虫のギミックなど、『ルパンの娘』は夢のある作品ですので、オファーを頂いた際は本当にうれしかったですし、何より面白そうだなと思いました。
――演じる美雲について。
最初は中学生から始まるので、正直、大丈夫かなと(笑)。制服は、これまで着たことのないものはないんじゃないかというくらい着ていますし、高校生役もたくさん演じてきましたが、回想シーンなどを除くと中学生役は初めてです。中学生役の際は、上下、青いかわいいセーラー服で、今まで着たことのない制服なので楽しみです。美雲が劇中で使う手帳に書かれている文字を見たのですが、明らかに大人が書いているだろうというくらい達筆で(笑)。ある意味、それくらい頭脳明晰(めいせき)で高校生を逸脱した女の子なんでしょうけど、その上、京都弁で早口で…。ちょっと、詰め込みすぎなキャラクターなのかなと思いつつ、演じるのがとても楽しみです(笑)
――今回、京都弁にチャレンジしますが?
今回のように方言を使って演じることが初めてなので苦労しています(笑)。役柄が探偵なので、セリフの中に普段生活していて使うことのない専門用語が多い上に、京都弁を意識しなければならないので。難しいですけど、京都弁は新鮮で楽しいです。
――美雲を演じる上で心がけていることは?
真ん中に一本、芯がある女性だと思います。Lの一族に憎しみを抱いていて、どんな行動をしていても、その思いを根底に持っています。その思いがあるからこそ、美雲は成長していくので、そこは強く意識しています。役作りという面では、初めて方言に挑戦しますが、逆に方言があることで美雲という役に入りやすいんだなとも感じています。
――出演を楽しみにされているファンの皆さまへのメッセージ。
一視聴者として楽しんでいた『ルパンの娘』に出演できてうれしいです。今回の新シリーズ、新たなるキャストの一人として、作品に新しい風を少しでも吹き込ませることができたらうれしい限りです。演じさせて頂く美雲が個性の強いキャラクターですので、私個人としても今までにない役を楽しみながら演じたいと思います。ぜひ楽しみにしてください。
■稲葉直人プロデューサー
前シーズンででき上がった独特な世界観。しかも“キャラの大渋滞”と言われたほど登場人物はみな強烈な個性の持ち主。その中に新たな登場人物として割って入ることは容易ではありません。さらに代々“名探偵一家の娘”という決して容易ではない役。そんな北条美雲を演じられるのは圧倒的な強度と華がある人でないとなりませんでした。
そして何よりもその人が演じるんだと想像するだけでワクワクさせてくれる人でないとなりませんでした。“橋本環奈さんに演じてもらえたら”と頭をよぎったものの当代きっての売れっ子女優、そう簡単には…と最初はダメもとオファーだったことを記憶しています。ですので奇跡的にスケジュールが成立し、オファーを受けていただいたときはガッツポーズ以外、何ものでもありませんでした。
しかもうれしい誤算はそれだけではありません。現場での橋本さんは、とても頭の回転が速く、観察眼にも長けていたのです。まさに名探偵一家の娘。手ごわいと思われた京都弁も指導の先生からお墨付きをもらっています。それでいて現場の空気をパッと明るく和ませる人間力を持ち合わせている。こちらの期待を完全に超えていました。
橋本さんに受けていただいて本当に良かったと実感する毎日です。新たに加わった“優秀すぎる娘”の活躍をどうぞご期待ください。
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