コロナ禍の影響で、今までのような夜の集客が難しくなってきている飲食店では、最近、新たにランチ営業を始めたり、夜とは全く違う業態を昼にオープンしたりする例が増えている。特にお酒を魅力にする居酒屋やバルなどではその傾向が顕著だ。
そんな中、「ワインホールグラマー新橋NEXT」という肉バルが、5月8日より新たにランチで「ステーキ五郎」という別の看板を掲げて営業を始めた。あの山盛りガッツリ系の「ラーメン二郎」ならぬ「ステーキ五郎」という店名。どんだけステーキをガッツリ味わえるのだろうか…。経営は二郎系とは全く関係のない店のようだが、女でもちょっと気になる。
コロナのストレスを“ぼっち大食い”にぶつける
「ステーキ五郎」が会社近くということもあり、テレワークで出勤した日に、勇気を出して“ぼっち大食い”にトライしてみることに。筆者は外出自粛生活にくたびれ果てた40代のワーキングマザー。テレワークの日は家族のために自宅で1日3食も作り、子供の面倒を見ながら、洗濯機を回す日々。その間、容赦なく仕事の電話やメールも襲いかかってくる。いつもならこういったストレスはショッピングや外食で発散しているが、withコロナ時代ではそうもいかない。そんな時に見つけた大食い店! 会社近くでランチなら、問題ないよね!
大食いが周囲にバレてももう恥ずかしくもないお年頃ではあるが(涙)、一応、会社関係の人とばったり出くわしたりするといけないので、昼2時に来店してみた。「ステーキ五郎」は土日も休まず11~15時まで毎日営業している。
いざ入店! ステーキ300gのマシマシ盛りを注文
入店すると、おひとり様や知り合い数人で来た客など、5人前後が食事していた。見事に全員が男性である(汗)。SNSでチェックしてみると、たくさんの肉好きさんの投稿が見られ、肉好きの間でひそかなブームになっている店のようだ。有名なYoutuberも来店しているとのこと。
お肉は150g(980円)、300g(1660円)、450g(2200円)の3種から選ぶ。それに野菜(モヤシ)やトロトロ脂すじ、ニンニク、バターなどが+50円でトッピング(マシ)できる。ご飯とスープがお替り自由でこの値段!なんてお得なの!(母さん、びっくり!育ち盛りのうちの息子も連れてきたい!)
今日はこの後にミーティングなどもなく直帰できるので、迷わず「ニンニク」は「マシ」にしてみた。肉は300gに! この際、バターも「マシ」にしてしまいましょう! 野菜は食べやすいモヤシのようなので、思い切って「マシマシ」でいってみよう! トロトロ脂すじが注文すべきか一番迷ったけれど、店員さんの話では、「少し味が濃いめなので、途中で“味変”するのにおすすめですよ」とのことなので、「有り」にしてみた。
お肉が見えない山盛りの鉄板がお目見え!
注文後、セルフサービスのご飯を取りに行くが、これも大食い男性だったら超デカ盛りご飯にもできるわけで、本当にお得なお店だ。逆に大丈夫なのか?と心配にも。スープは1杯目もお替りも、店員さんがよそおって持ってきてくれる。ほどなくして、厨房からすんごい山盛りモヤシの鉄板がお目見え!
これが!うわぁ~、すごい迫力です! 肉のジュージュー焼ける音や、香りが、もう最高!テンションがあがります!自分の顔くらいの大きさのモヤシの山を、果たして食べきれるのか!?
取り皿はたくさんあって自由に使えるようなので、まずは上のトッピングたちを小皿に移動。次にモヤシ軍団を小皿に移動してみた。上から順番に食べ進めたのでは、最後の肉にたどりついた時にすでに満腹になっていそうで心配だ。やはり肉はミディアムレアな状態で、先に食べたい。ちなみにマシマシのモヤシは約450gだそう。
40代ママの"ぼっち大食い"スタート
まずはモヤシからいただきます!シャキ、シャキ、シャキ、食感が最高!ストレスが一気に飛んでいきます!お肉も火が通り過ぎないうちにパクリ。店員さんに確認したら、ミスジという部位を使っているそう。どうりで柔らかい。筋がなく食べやすい。きめ細かな肉質で、旨味がギュと凝縮されているけれど、脂身が少なく、ぜんぜんしつこくない赤身。美味しい~!!
ちなみに筆者は、今日は朝からコーヒーしか飲んでいない。このために朝食を抜いたというわけでなく、朝が忙しすぎていつもそうなのだけれど。14時まで待ったのでお腹がもうペコペコです!ガツガツガツ……
確かミスジ肉は焼肉屋さんでも食べたことあるけれど、すごく希少で高い肉だったような……と、一瞬頭をよぎるけれど、もうそんな情報はどうでもいいくらい美味しすぎて、食べることに没頭してしまう!肉汁したたるやわらか赤身をシャキシャキのモヤシで挟んで味わうと、お箸が止まりません。お肉は熱々の鉄板の上で少しずつ火が通って固くなっていくので、やわらかい肉を堪能したい方は、やはりモヤシ軍団を先に皿に移動する食べ方がオススメ。これだと肉と野菜を交互に味わえる。
店員さんの言っていた、“味変”の意味もわかりました。モヤシ軍団のボリュームは半端なく、アゴが疲れてくるくらい噛みまくりながら味わうのだけれど、途中でトロトロ脂すじを少しのせると、こっくりとした濃厚なしょうゆ味が加わり、また新しい美味しさが生まれました。ニンニクのみじん切りをのせると、ツン!とした辛味のある生ニンニクの風味がアクセントになり、“味変”を楽しめた。おかげであっという間にモヤシ軍団も消えた。
約10分間黙々と食べ続けてきたら、もう出口が見えてきた。鉄板に残った肉のタレはご飯にかけても美味。最後にTKGにしようかと思って注文したトッピングの生卵は、ニンニクをのせた肉にすき焼きのように付けて食べても美味しかった。
ガッツリと肉を食べてストレス解消!
満腹状態で店長の白木さんに少し話を伺ってみると、白木さんは二郎系ラーメンの大ファンなのだそう。それで今回、二郎インスパイヤ系の「ステーキ五郎」を始めたというわけですね。早くも昼専用の常連客が付いたと喜んでらっしゃいました。脂身たっぷりのコテコテ肉ではないせいか、アスリート系のお客もくるそう。土曜日にカップルや家族で来て、シェアして食べるお客もいるとのこと。本来の夜の営業では、ワインなどのお酒がほぼ原価で飲めるのだとか。今度は夜も来てみたいかも~。
ガッツリと肉を食べたら、スッキリとストレス解消できました!シャキシャキのモヤシをたくさん食べると、こんなにストレス解消になるとは!肉300gを食べてもぜんぜん重くなく、むしろスタミナ全開で残暑を乗り切れそうです!パワーがみなぎってきた! 「ステーキ五郎」は秋まで継続してやるそう。近くに行かれた方、ぜひトライしてみては?
ちなみに筆者はこの後、おそらくものすごいニンニクの匂いがしたはず。でも今のご時世、みんなマスクをしているので、電車の中でもジロリと見られることもなく無事に帰宅できました。昼間からニンニクたっぷり食べても知らんふりできるのは今だけかも? と気づいたのでしたー。