日産自動車はこのほど、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる衝突事故の被害軽減を目的とした、既販車向けの後付け安全装置「後付け踏み間違い加速抑制アシスト」を発売した。「ノート(E12)」への適用を皮切りに順次、対象車種を拡大していく。
今回、同社が発売した「後付け踏み間違い加速抑制アシスト」は、所有しているクルマに後付けすることで、ペダルの「踏み間違い」や「踏みすぎ」による急加速を抑制し、ユーザーの安全運転をサポートする。
同装置は、前後のバンパーに取り付けた計4つの超音波センサーが、駐車・停車状態からの発進時に、約10km/h以下の車速で、約3m以内に車両前方または後方に壁などの障害物を検知すると、車内の表示機のブザー音でドライバーに注意を喚起。超音波センサーは、スーパーやコンビニンスストアなどの壁面のガラスも検知する。
さらに、超音波センサーが進行方向に障害物を検知している状態で、ドライバーがブレーキペダルと間違えて強くアクセルペダルを踏み込んだとシステムが判断すると、「前方・後方加速抑制機能」により加速を抑制し、同時に車内の表示機にアラートを表示し、ブザー音でドライバーに知らせる。
また、後退時に誤ってアクセルペダルを強く踏み込んで車速約5km/hを超えた場合、「後退時加速抑制機能」により加速を抑制、車内の表示機にアラートを表示するとともに、ブザー音にてドライバーに知らせる。
同社は既に、ペダルの踏み間違いによるに加速を抑制し、またブレーキを作動することで事故防止をアシストする「踏み間違い衝突防止アシスト」を多くの車両に装備して販売。今回の「後付け踏み間違い加速抑制アシスト」を提供することで、さらに多くのユーザーに安心・安全な運転をサポートし、交通事故の低減に取り組んでいく、としている。
メーカー希望小売価格(税込)は、7万3,700円。価格には取付費が含まれておらず、車種や仕様により追加費用(部品代・取付費)が必要な場合がある。装着の可否については、販売店へ確認のこと。