阪急電鉄は神戸三宮駅東改札構内トイレのリニューアル工事を完了し、9月4日から供用開始した。これまで他の駅で行ってきたさまざまな工夫や取組みを採用するとともに、トイレ全体の面積を約1.4倍に拡大。より快適に利用できる空間へ生まれ変わった。
リニューアルされた神戸三宮駅東改札構内トイレでは、男性用・女性用ともにトイレブースを増設したほか、小型の手動車いすやベビーカーを広げたままの状態できる利用できる広さのオストメイト対応便座を備えた簡易多機能ブースを新設(男性用・女性用の各1カ所)。女性用にパウダーコーナーを3カ所新設した。
手荷物を持ったままでも出入りしやすいように、出入口を引き戸仕様に変更。全トイレブースに手荷物やロングコートを掛けられる上下2段の荷物掛けフックを設置し、面台は荷物置きとして利用しやすい25cm以上の幅を確保している。
臭気対策も強化し、壁面の足もとと天井に排気口と送風機を設置したほか、全トイレブースに排気口を整備し、床タイルに抗菌仕様の目地材を採用するといった対策を施した。
その他、全トイレブースへの温水洗浄便座と便座除菌クリーナーディスペンサーの設置、LED照明による明るさ向上、手洗い器と小便器前への傘掛け用フックの整備なども行っている。今後は南茨木駅、烏丸駅、西京極駅において、今年度中にトイレのリニューアル工事を実施する予定だという。