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【この記事のエキスパート】
書道師範/筆耕士:ぺんらいと
筆耕士として贈答用熨斗紙表書き・名入れ、封筒など宛名書き等の代筆。書道歴15年以上。子育てをしながら書道教室に通い師範取得。現在書道展覧会の出品にも意欲的に取り組み中。冠婚葬祭において、前準備等に関する仕事にも携わっております。
日本の伝統的な文化に根づいている「面相筆」。書道や絵画だけでなく、プラモデル塗装など趣味の分野でも役立ってくれます。この記事では、面相筆の選び方とおすすめ商品をご紹介。ガンプラをはじめとしたプラモデル用に使えるもの、人気のタミヤの筆などもピックアップしています。
日本で古来から使用されてきたアイテム
面相筆とは?
面相筆とは、細い線を描いたり、こまかなところに色を塗ったりするのに役立ってくれる筆です。細くて、穂先が鋭いタイプの日本で古来から使用されてきたアイテムです。もともとは、人形づくりの職人がつくっている人形の顔に面相を入れるのに使っていたことから、面相筆という名称が定着しました。
今では、こまかい作業が必要ないろいろなシーンで面相筆が使われるようになっています。
面相筆の選び方
まずは面相筆の選び方をチェックしていきましょう。書道師範・ぺんらいとさんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりの面相筆を選ぶために参考にしてみてください。
面相筆の毛の種類で選ぶ
面相筆にはさまざまなタイプの毛の素材があります。それぞれの特徴をいかした用途がありますから、毛の種類を吟味するのは大切です。
いろいろな用途に使える「イタチの毛」
セブールとも呼ばれるイタチの毛は、軽くて、水含みがよいので、使い勝手がよくいろいろな用途に使われます。耐久性も高く、リーズナブルなラインナップも多くそろっており、専門的な用途にも、趣味の範囲にでもぴったりです。
イタチ毛のなかでも、テンの毛は、より高い品質のアイテムです。とても弾力性が高く、絵筆としてよい評価を得ています。
弾力性が高く太い線も書ける「タヌキの毛」
タヌキの毛は、ほかの素材よりもより弾力性が高い毛質を持っています。筆跡に筆先の力強さを表現できるようになります。細い面相筆ですが、わりと太い線を描くことも可能で、文字を記すのにも向いていることもポイントのひとつです。
絵と文字を小さな範囲に描く、アーティスティックは絵手紙のようなものを作成するのにとても合っています。
日本画におすすめの「ネコの毛」
ネコの毛は、とてもやわらかいのが大きな特徴のひとつです。また、絵の具や水分を穂先によく含ませることができます。さらに、適度な弾力性も持ち合わせているのもポイント。
日本画のような繊細な表現が必要なときにネコの毛の面相筆がぴったりです。また、うるしのような特殊な画材を塗ることも可能ですから、個性的なアートの表現をしたいようなときにもちょうどよいです。
リーズナブルな価格で手軽な「人工毛」
細い線を描きやすいように開発されたのが、人工毛の素材でつくられている面相筆です。ナイロンなどの素材を筆の毛に加工して、さまざまな毛質の筆を再現し、よりリーズナブルな価格で使えるようになっています。
人工的につくった毛と、動物の毛を混ぜ合わせて、より毛質にコシがあるようになっているアイテムもあり、繊細な筆質のこだわりにもこたえてくれます。
面相筆の穂の種類で選ぶ
面相筆には、いろいろなタイプの穂の形状のものがあります。穂の大きさで、水分の含み具合が変わるので、こだわりのポイントのひとつとなります。
穂の太さをチェック
太いタイプの穂は、たくさんの水分を穂に含むことができます。その特徴を利用して、一度に広範囲を塗れます。広範囲が塗れる面相筆なら、ぼかしのような繊細な表現もパレットからつけ足すことなく一度でできます。
穂先の太さは号数で分類されています。0号が細くて号数が上がると太くなりますが、メーカーによって基準が違うので、購入する際は、実際のサイズをよく確認するようにしましょう。
穂の長さも確認
繊細な細い線を描くときには、穂の長い面相筆を選ぶようにしましょう。穂先が長く鋭いなら、よりこまかな線を描くことができるようになります。また、長さに応じて穂に含ませられる水分の量も多くなります。
穂の長さも号数での分類がなされています。0号が短く号数が上がると長くなります。太さと同じように、メーカーごとに規準が多少異なるので、実際のサイズを確認して購入するとよいでしょう。
面相筆の軸の種類で選ぶ
面相筆の軸は、実際に手で触れるところですから、軸の太さは操作性に直接影響します。穂先をこまかく動かしたい場合は、より細く短い軸の面相筆を選ぶと、筆全体の重量も軽く、筆先を操作しやすいです。
より大きな面を塗る必要があるときには、安定感重視のために、太めの軸を持つ面相筆を選びましょう。筆の安定感があれば、握りやすく疲れにくいので、長時間の作業もこなせるようになります。
書道師範がアドバイス
使う用途別に筆毛の種類と長さを使い分けましょう
【エキスパートのコメント】
動物の面相筆は天然毛ですので、しなやかで塗料などの含みがいいです。動物の種類によって味わいが変わるので目的別に使い分けてもいいです。また、長さや太さによっては、塗料や絵の具を一度含ませるだけでつけ直す間隔が長くなります。
人工毛はコシが強く、溶剤系の塗料でも気兼ねなく使えます。用途別に使い分けて選びましょう。