マンダムは40代男性向けコスメブランド「ルシード」の新商品を8月24日に発売。オンラインにて新製品発表会を開催した。
発表会では架空の情報番組として制作された「マンダム ニュース」を公開。お笑いコンビ・さらば青春の光(森田哲矢さん、東ブクロさん)の2人とともに、新発売された「ルシード アドバンスドケアシリーズ」、「ルシード フェイスメイクシリーズ」のターゲットであるミドル男性の身だしなみ意識などを紹介した。
男性化粧品マーケットの牽引役は40代
番組冒頭、日本のミドル男性の代表として、「僕もいま39歳で40歳目前ですけど、言ってももうおじさんじゃないですか。おじさんが化粧とか、ちょっと抵抗ありますけどね」と、中年男性の美容意識について率直な思いを述べた森田さん。
早稲田大学理工学術院総合研究所で実験心理学の観点から顔が人に与える印象を研究している中村航洋さんは、「歴史を遡ると、男性が化粧をしなくなったのは明治時代以降と考えられていて、男性が化粧をするかどうかは時代の流れに左右されるんですね。いまの流れを見ますと、男性の化粧意識がこれからまた大きく変わったとしても全く不思議ではないんです」と語り、「ルシード」の商品開発を担当するマンダムの田渕智也さんは、男性化粧品市場で近年、40代が大きく注目されている状況を解説した。
「もともと男性化粧品でいうとワックスなどのスタイリング剤がメインでしたが、最近はフェイスケアやボディケアといった新しいカテゴリが伸びてきている状況です。推移を見てみると40代がこの市場を引っ張っていると言っても過言ではありません。理由としては人口ボリューム自体が大きいこともありますが、デジタル化や働き方改革、夫婦や家庭の関係のあり方など、社会が大きく変わってきた平成の30年間を生きてきた世代ならではの意識が、大きく絡んでいると思います」
変化の時代を生き抜いてきた"令和ミドル"は、時代に順応する意識が比較的高い世代と言えるようだが、その一方で「自分は実年齢よりも若い」と自負する男性も多く、体の変化とのギャップが顕在化しやすい面もあるという。
「髪は本数が少なくなるだけでなく細く柔らかくなり、ネバネバした頭皮脂が出て、ミドル脂臭と呼ばれる脂っぽい独特の体臭も出てきます。肌にシミ・シワが現れ、日焼けが戻りにくくなって赤黒くなっていき、感触もゴワゴワとした肌になっていきます」と、マンダム基盤研究所の山口あゆみさんは40代男性に訪れる体の変化について言及。
そんな厳しい現実に森田さんは「全部心当たりあるわ。言いたかないけどね」と共感を寄せていた。
肌の質感を整えるだけで見た目年齢が改善
コロナ禍では人と会う機会が減り、見た目に対する意識が薄れているとも思われがちだが、実態は意外と違う。
「リモートワークやリモート飲み会も盛んですが、そうしたときにパソコン画面のどこを見ているか、アンケートをとってみると『自分の顔』と答える人が意外と多いんです。ミドル男性の多くが画面に映る自分の顔にやはり違和感を抱いていて、5割以上の人が「(自分の顔が)老けて見える」と答えています」(田渕さん)
特にウェブ会議ツールでは全体的に映像が暗くなりがちで、陰影や色むらが顔にできやすい上、カメラの位置が顔よりも低いと目や額が小さく、顎が大きく映るため、より老けて見えてしまうという。
さらに、マスクをしている状況下では目元のシミ・シワ、クマなどが目立ってしまう問題もあるようだ。
「感覚的には皆さん実感があると思うんですが、シミ・シワは見た目年齢と相関が高く、シミの目立つ肌ほど魅力度が下がってしまう傾向もあります。逆にシミや赤みを隠すと、見た目年齢が若くなることは私たちの研究でも明らかになっていて、『リーダーシップがある』という印象もアップする結果が出ています」(山口さん)
コンシーラーなどで軽く肌の質感を整えるだけで、全体の見た目の印象は大きく変えられるとのことだが、スキンケアやメイクとは無縁で生きてきた中年男性も当然多いだろう。
そこで番組では一般社団法人コスメティックアクターアカデミー全国化粧品販売員検定協会代表理事・高岸裕一さんが、誰でも簡単にできる「ルシード フェイスメイクシリーズ」を使ったメイク術をレクチャー。森田さんがデモンストレーションするシーンもあった。
まずは印象アップローションを両頬と額、鼻筋と顎の5点に置き、中心から外側に伸ばすように顔全体へ塗布。次にフェイスカバーコンパクトを目元のクマやシミ、赤みなど気になる部分に置いて、軽く叩くようにしながら馴染ませる。
この簡単な方法を実践するだけでも印象は変わり、中村さんは「男性も外見が変わることで気持ちも前向きになり、気分が明るくなれます。スキンケアやメイクアップは最初の行動としてはすごく小さなことですが、その影響はだんだん大きくなっていき、人との関わり合い方にもポジティブな変化が期待できます」と指摘した。
メイクアップ後の相方の森田さんを見て、番組内でMCを務めた東ブクロさんは「目が大きく優しい感じに見えますね。つけている感はないけど、発色が全然違いますよ」とコメント。森田さんは「見た目の印象で肌が大事ということが本当に身に染みてわかったし、第7世代にはこない仕事だなと思いました(笑)」と、感想を述べていた。
この夏新たに登場した「ルシード アドバンスドケアシリーズ」と「ルシード フェイスメイクシリーズ」。リモートワークの画面に映る自分を見てがっかりする前に、一度試してみてはいかがだろうか。