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【この記事のエキスパート】
文具研究家:秋月 千津子
文具研究家、ISOT (国際文具・紙製品展。国内外のメーカーが集う日本最大級の「文具PR商談会」)PRサポーター、「文房具カフェ」会員。
文具についての情報をさまざまなメディアで発信中。
得意ジャンルはノートなどの紙類、ボールペン。
オフィスや文房具屋に必ず置いてあるような定番文具を好む。
推しメーカーは三菱鉛筆、リヒトラブ、クルーシャル。
デッサン用に使う場合はきちんとした品質の用紙を選ぶ必要があります。この記事では、文具研究家の秋月 千津子さんへの取材をもとに、デッサン用画用紙の選び方とおすすめ商品をご紹介します。種類による質感の違いや、サイズについても解説しているのでぜひチェックしてみてください。
デッサン用画用紙とスケッチブックの違いは?
画用紙には1枚ずつバラバラの状態で販売されているものと、冊子状のスケッチブックの形状で販売されているものがあります。前者は高価なものが多い一方、スケッチブックはリーズナブルなものも多く、お店でもよく見ますよね。
ただし、デッサンに用いる際は、紙の厚みと耐久力に注意が必要です。安価なスケッチブックだと、薄い紙が使われていることもあります。デッサン用に画用紙を探しているなら、紙1枚あたりの厚みにも注目して選ぶようにしましょう。
文具研究家に聞いた! サイズ・厚み・種類に注目
デッサン用画用紙を選ぶときのポイント
画用紙といっても、サイズや厚み、紙の種類もさまざま。どれを選んだらいいか迷ってしまう方もいるでしょう。まずは、デッサン用の画用紙を選ぶときにどんな点に着目すればいいかポイントについて見ていきましょう。
美大入試では指定サイズにして
画用紙のサイズから選ぶ
デッサンの上達を目指すなら大きなサイズの画用紙を選びましょう。用紙が小さいと細部まで描き込むことができません。B3サイズや四つ切り以上の大きめの画用紙であれば、こまかいディテールまで表現できスキルアップにつながります。ただし、練習用の場合は、A4程度のサイズの画用紙が持ち運びやすくおすすめです。
また、美大の入試などでは用紙サイズに指定がある場合も。対策用に購入する際は指定サイズの有無も確認しておきましょう。
画用紙の厚みもしっかりチェック
デッサンでは紙の摩擦が多いため、ある程度の丈夫さと厚みが必要です。厚みの表示には1平方メートル当たりの用紙の重さを示す「坪量」(つぼりょう)が使われるのが一般的。「g/m2」や「g」と表示され、一般的なコピー用紙の厚みは64gです。デッサン用の場合は120g~200g前後のものを選ぶといいでしょう。
ただし、一般的に紙が厚くなるほど価格も高くなります。デッサンの上達には枚数をこなすことも必要になるので、費用がかさみすぎないようバランスを考えて選ぶことも大切です。
細目・中目
表現したいデッサンの内容によって適切な種類を選ぶ
画用紙は種類によって質感が異なり、描き心地だけでなく仕上がりにも影響してきます。紙の目の粗さによって質感が変わり、「中目」や「細目」と表されています。表面に凹凸がありざらざらとした質感の「中目」は、紙の質感を活かした濃淡が出るため、豊かな表現が可能です。そのためデッサン初心者であれば、まずは中目のものを選ぶといいでしょう。
一方、「細目」で表面がつるつるしたものは凹凸が邪魔をしないため繊細な描写をしたいときに適しています。どんな表現がしたいかによって、適したものを使い分けるといいですよ。
文具研究家からアドバイス
使う道具との相性から選ぼう
【エキスパートのコメント】
画用紙を選ぶ際には「使う道具との相性」を考え、「表面の凹凸」と「厚み」に注目して決めるといいでしょう。
たとえば、水彩絵の具を使う場合には水に強く厚みのあるもの、パステルならば色を塗ったときに出る表面の凸凹感が作品に合っているもの、ペンで細かく描き込むならば引っかかりがなくにじみにくいもの、などさまざまです。水彩用や木炭用など、目的に合わせた画用紙を探してみてください。