せどりの意味
「せどり」という言葉を、耳にしたことがあるでしょうか。近年、副業として、せどりを始める人が増えています。
元々、せどりとは古本を転売目的で安く購入し、その購入価格より高く販売して利益を得ることを意味する言葉でした。しかし、現在では古本に限らず、さまざまな商品に対して同様な転売を行うことも、せどりと呼ばれています。
違法にならないようにするための注意点
古物商の資格
せどりを行う場合、必要な資格があることをご存知でしょうか。せどりに必要な資格として代表的なのが「古物商許可」です。
せどりでは、古本など中古品を転売目的で安く購入するのが一般的です。ここで、中古品を転売目的で仕入れるのに必要な許可が古物商許可です。
家にある不用品を転売したり、もらったものを転売したりする場合には古物商許可は必要ないのですが、上記のように“転売目的での仕入れ”を行う場合には、許可が必要になります。
許可を得ずにせどりを行っているといずれ重い罰則が科されます。決して難しい資格ではないほか、費用負担も少額で済むため、中古品のせどりを始める方は、必ず古物商許可を取得しましょう。
せどりで販売できないもの
せどりでは注意したいことは、販売できないものがあることです。
例えば、お酒や医薬品をせどりする場合には、それぞれ必要となる資格があります。その資格がない場合は、せどりをすることは法律で禁止されています。
さらに、販売するサイト毎にある規約にて、販売できないものが明記されています。せどりを行う場合は、その販売サイトの定める規約を守る必要もあります。
せどりをするメリット5選
ここからはせどりをするメリットを5つご紹介してまいります。せどりを始めようか検討している方は、ぜひ以下のメリットを参考にしてみてはいかがでしょうか。
メリット1 : 大きな資金が必要ない
せどりをするメリットの一つ目は、大きな資金が必要ないことです。
なぜ大きな資金が必要ないのかというと、安く販売されている物でも市場によっては高く販売できるものを仕入れれば良いからです。まずは、そのような商品から仕入れていけば、少ない資金で始めることができます。
そして、どのような市場で販売すれば需要があるのか、平均的な価格帯など、インターネットで情報収集ができるので、リスクも少なくできるでしょう。
メリット2 : 手軽にできる
せどりをするメリットの二つ目は、手軽にできることです。
せどりをするには、特別なスキルなどが必要ありません。そのため、手軽に始められるのがメリットの一つと言えるでしょう。
その他に人気である副業では、文章を書くスキルやパソコンを扱うスキルが求められるものが多いです。しかし、せどりは商品の仕入れ・販売し、発送と手順が決まっているため、多くのスキルは必要ないでしょう。
メリット3 : 販売活動がシンプル
せどりをするメリットの三つ目は、販売活動がシンプルであることです。
現在、人気である副業の一つにアフィリエイトがありますが、アフィリエイトでは広告を作成して掲載しなければいけません。しかし、せどりでは、そのような広告作成などせずに販売活動ができるのです。
せどりはインターネットの販売サイトで出品をすれば良いので、難しい作業をすることなく販売活動を始められます。
メリット4 : 商売の基本が学べる
せどりをするメリットの四つ目は、商売の基本が学べることです。
せどりで行うことは、「安く仕入れて高く販売する」という商売の基本行為です。その差額で利益を生み出していきます。
そのため、せどりを続けていくことで、商売の基本を学べます。どこの仕入れ先なら安く購入できるのか、またどこで販売すれば高く販売できるのかを調査、実践していくことで知識を身につけられるでしょう。
メリット5 : 収益化が早い
せどりをするメリットの五つ目は、収益化が早いことです。
アフィリエイトなどの副業は、実際に収益を得るまでに時間がかかると言われていますが、せどりの場合は商品を売ることができれば、すぐに収益を得られます。
例えば、せどりを始めてから最初の月に商品が販売できれば、その月から収益化ができるということです。
せどりをするデメリット4選
せどりをする場合、メリットだけではなくデメリットもあるので、どちらの面も検討してから始めましょう。ここからは、確定申告が必要になるなどデメリットを4つご紹介してまいります。
せどりをするデメリット1 : 確定申告
せどりをするデメリットの一つ目は、確定申告をしなければいけないことです。
収入が少なければ確定申告をする必要はない、とお考えの方もいるかもしれませんが、所得がまったく無い場合やマイナスの場合以外は、確定申告をする必要があります。
所得とは、売り上げから必要経費を引いた額となります。そのため、少しでも所得がある場合は、確定申告をしなければいけないのです。
デメリット2 : 赤字も想定
せどりをするデメリットの二つ目は、赤字も想定しなければいけないことです。
せどりでは、不良在庫が残ってしまい、赤字になる可能性があることを理解しておかなければいけません。ここでの不良在庫とは、売れないまま長期間在庫にある商品を意味します。
もし仕入れるタイミングなどを間違ってしまうとそれらの在庫が不良在庫になり、結果見込んでいた利益が出ずに赤字となってしまう恐れがあります。
せどりをするデメリット3 : 商品の保管スペースの確保
せどりをするデメリットの三つ目は、商品の保管スペースの確保が必要になることです。
せどりで売り上げを増やすために、多くの商品を仕入れる方が多いでしょう。そうすると、それらの在庫を保管するスペースが必要となります。
自宅で保管するスペースがない場合は、有料で利用できる倉庫などをレンタルして保管スペースを確保しなければいけません。そのような、スペースやコストが必要なことを覚えておきましょう。
せどりをするデメリット4 : 出荷配送の手間がかかる
せどりをするデメリットの四つ目は、出荷配送の手間がかかることです。
商品の梱包と発送の作業は、慣れていなければ時間のかかりやすい作業です。そのため、面倒に感じる方も多いでしょう。
しかし、それらの面倒な作業を代行してくれる有料サービスもあります。手間と時間をかけたくない方は、それらの代行サービスの導入を検討するのもおすすめです。
せどりを成功させるコツ3つ
せどりを成功させるにはどのようなコツがあるのでしょうか。
せどりを始めるのであれば、誰もが少しでも多くの利益を出したいでしょう。以下では、成功させるコツを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
コツ1 : 季節や地域性を理解する
せどりを成功させるコツの一つ目として、季節や地域性を理解することが挙げられます。
もし、せどりで季節や地域性が影響する商品を取り扱う場合は、それらを理解しておく必要があります。
例えば、家電製品などは、特定の季節に人気になるものがあります。もしくは、ファッション関係の商品でも、季節や地域性によって人気なものが異なるでしょう。
そのように、季節や地域性を理解して販売することで、より売り上げを伸ばすことに繋がるでしょう。
コツ2 : トレンドを把握する
せどりを成功させる二つ目のコツは、トレンドを把握することです。
近年、SNSから話題なる商品などがあります。そのようなトレンドの商品は、急に話題になり人気が出るため、そのタイミングに合わせて販売できれば、多くの売り上げが期待できるでしょう。
そのような話題になる商品をタイミングよく販売するためには、常に話題になりそうなものをリサーチしておく必要があります。
コツ3 : レアな商品を揃える
せどりを成功させるコツの三つ目として、レアな商品を揃えることが挙げられます。
レアな商品というものは、値段が高額であっても、それを求めるファンが購入する可能性があります。そのため、レアな商品は仕入れるのが困難ですが、仕入れるルートを確保さえできれば、売り上げが期待できるでしょう。
その際には、どのようなレア商品に需要があるのかという調査も行いましょう。
せどりは副業におすすめ
せどりは、小さな資金から始められることや、特別なスキルが無くてもできることから手軽に始められる副業と言われています。また、収益化できるまでの期間も短いことも魅力の一つでしょう。禁止されている商品を販売しない、「古物商許可証」を取得するなど、条件やルールをきちんと守れば、違法ではありません。
確定申告についての知識や赤字を想定しておくことなどのも想定し、買い占めなどのモラルへの配慮をしながらせどりを始めてみましょう。