熱中症で救急搬送される人の数が例年に比べ急増し話題になった2020年の夏。9月も厳しい残暑が予想されており、引き続き熱中症への注意が必要な時期が続きます。
一方で、屋内での熱中症患者のうち、その多くが高齢者であるとの報道も。なぜエアコンのスイッチを入れないのか……様々な議論がツイッターでも起きていました。
今回マイナビニュースでは、「エアコンに関する調査」を65歳以上の高齢者300人にアンケート調査。今夏の稼働状況や、なぜつけたくないのかなどについて聞いてみました。
割合は?
まず、「あなたの住まいにエアコンは設置されていますか?」と聞いてみたところ、94.3%とほとんどの人が「はい」と回答。「いいえ」と答えた5.7%を大幅に上回りました。
一方、「今年の8月、エアコンはどのくらい利用しましたか?」と聞いてみたところ、41%が「在宅時でも我慢できるときは消していた」、と回答。「24時間、だいたいは稼働していた」と回答した34.3%を上回る結果に。
また「エアコンはできればつけたくないと思いますか?」という問いに対しても、「はい」と答えたのが42.3%と最多。「いいえ」の39.3%をわずかながら上回る結果になりました。
住まいにエアコン自体は設置されているのですが、一方で「なるべくつけたくない」「我慢できるところまでは我慢したい」という気持ちの人が多いという結果になりました。
さて、ここからは具体的な「つけたくない理由」について見ていきましょう。大きく3種類に大別できるようです。
自然への想い
「やはり自然の風がいいとおもう」(男性・72歳・鹿児島県)
「自然の風が気持ちいい」(男性・65歳・新潟県)
「暑さに弱くなってしまうから」(女性・75歳・埼玉県)
電気代の心配
「電気代がかさむから」(女性・76歳・愛知県)
「電気代が高くなると思うから」(女性・68歳・山口県)
「省エネルギーを心掛けてきたから」(男性・68歳・埼玉県)
体調不良
「からだが冷えすぎ、朝起きたときに体がだるい」(男性・79歳・愛知県)
「体の調子が悪くなる」(女性・72歳・京都府)
「高齢のため冷えで関節が痛くなる」(男性・67歳・東京都)
その他
「他の部屋との温度差がきつい」(男性・66歳・神奈川県)
「昔からエアコンの風に当たるのが好きではなかった」(男性・72歳・神奈川県)
「北海道だから」(男性・65歳・北海道)
熱中症予防のために、エアコンの稼働は必須。とはいえ、人によってつけない理由はさまざまなようです。
調査時期: 2020年9月5日
調査対象: マイナビニュース会員 (65歳以上)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート