中国Xiaomi(シャオミ)のサブブランド「POCO」は9月7日、Snapdragon 732Gを搭載した高性能スマートフォン「POCO X3 NFC」をグローバル向けに発表した。日本での発売は未定。

  • POCO X3 NFC。本体背面には、光を当てると輝くPOCOロゴが大きく入っている

POCO X3 NFCは6.67インチのFHD+(2,400×1,080ドット)ディスプレイを搭載したAndroid 10ベースのスマートフォン。カメラ、デザイン、パフォーマンス、バッテリー、価格のいずれにもフォーカスした「オールラウンド」の製品と紹介された。

背面には4つのカメラを、前面には3.8mmサイズの小さなパンチホール型インカメラを搭載(同社はDot-Displayと呼んでいる)。背面カメラの構成は64MPのメイン(センサーはSONY IMX682)、2MPの深度、13MPの超広角、2MPのマクロ。フラッシュも搭載する。

撮影機能は、夜景撮影やポートレート、マクロなどのほか、夜景のライトなど明るい場所に色を付けられる「Cyberpunk mode」、被写体はそのままに空模様だけを変えられる「AI Skyscaping」、被写体を万華鏡のように組み合わせられる「Kaleidoscope mode」などを用意する。

  • カメラ周りの仕様

  • 特徴的な撮影機能

プロセッサは、米Qualcommが8月31日(現地時間)に発表したばかりのSnapdragon 732Gを内蔵。前モデルにあたるSnapdragon 730Gよりベンチマーク「AnTuTu」のスコアが高く、ゲームプレイも非常にスムーズとアピールされた。なお、Qualcommによる8月の発表時点で、POCOがSnapdragon 732Gを搭載する初のスマートフォンと案内されていた。

メモリは最大6GB、ストレージは最大128GB。ディスプレイのリフレッシュレートは標準120Hzで、90Hz、60Hzのほか、バッテリー消費に配慮した50Hzなど、用途に応じて切り替わるDynamicSwitchを搭載する。タッチ感度は240Hzで、ディスプレイはHDR10もサポートする。

  • 性能面

  • ディスプレイ周りの仕様。発表会では明言されていなかったが、おそらく液晶だと思われる

本体デザインはエッジ部がなだらかな3Dカーブを描くデザインを採用。フロント側はGorilla Glass 5でカバーされ、下部にはイヤホンジャックも搭載。インタフェースはUSB Type-Cで、電源ボタンは指紋センサー兼用となる。IP53の防塵防水性能も備える。

カラーはShadow GrayとCobalt Blueの2色。バッテリー容量は5,160mAhで、約17時間の動画再生が可能という。本体サイズはW76.8×D9.4×H165.3mm。重さは215g。

ラインナップとグローバル向けの価格は、6GBメモリ+64GBストレージが229ユーロ(約29,000円)。6GBメモリ+128GBモデルが269ユーロ(約34,000円)。8日からグローバル向けに販売開始する。

  • POCO X3 NFCの概要。OSはAndroid 10ベースのMIUI 12。発表会では言及されなかったが、NFCを搭載しGoogle Payに対応する

  • カラーはShadow GrayとCobalt Blueの2色