俳優の遠藤憲一が、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(毎週火曜21:00~)で演じる役への思いなどを語った。
先週放送の第6話で、源平(遠藤)の妻・芙有子(斉藤由貴)が病気で亡くなった。死の間際に残した手紙には、政略結婚によって夫婦となった源平への率直な思いと後悔がつづられており、強情さと不器用さとゆえに芙有子に愛情を注ぐことができなかった源平の心に影を落とす。冷め切った夫婦関係に秘められた芙有子の思いに、父・源平の失脚を竜一と共に目論んでいた息子の晃(細田善彦)の心も揺らぎ、計画は失敗に。最大のチャンスを逃した竜一(玉木宏)と竜二(高橋一生)に対し、源平は妻を失った悲しみを打ち消すかのように、さらに暴走していく。
きょう8日放送の第7話から双子の復しゅう劇も最終章に突入。自身にとって久々の悪役となった源平について、遠藤は「源平はただ恐いだけの悪役と違って、商人として日本一になりたいという野心で暴走していく男です。基本は商人ということを頭の中に置いて、なるべく笑顔を多用しながら、その奥にたくらみがあるような雰囲気を出せればいいなと思いながら演じていました」と明かす。
第6話では、妻・芙有子との関係もクローズアップされたが、「家族とのシーンは源平の素が出てくる場所です。ただ、源平はやり方が下手くそなので、芙有子さんに近づきたいけどできない。それに子どもたちとも上手に接することができない。だからイライラをストレートに出しているので、家では笑顔はあまり出していないんです。でも、薄気味悪がられるけどね、奥さんの服の匂いを嗅いだりとか(笑)」と、源平と家族との関係性を振り返ってコメントした。
また、「演じてみたいのは竜一、竜二のどちらかだよね! この年齢とキャラでは永遠に無理だろうけど(笑)。復しゅうする側で、ヒーローっていう役は選ばれた人しかできないと思うんだよね。怒りがメインにしつつ、そこにもう少し甘さを加えられる2人だからこそできる役だと思います。俺がやるとギラギラ過ぎて嫌になっちゃうと思うんだよね(笑)」と、思わぬあこがれも明かした。
失脚の危機を切り抜けた源平に対し、竜一と竜二がどのような策を講じていくのか。第7話の予告映像では、「源平に人を殺させる」という竜一の言葉も登場するなど、双子の復しゅう劇は最終章に突入。遠藤は「玉木君も一生君も男っぽさと華やかさが強烈な2人が相手なので、源平が“ちんちくりん”だと復しゅう劇が陳腐なものになってしまいます。戦いがいがある相手にならなきゃいけないので、魅力ある悪(ワル)を意識してきました。大嫌いだけど、つい気になってしまう源平の行く末に最後まで注目して見てもらえたらありがたいです」と、視聴者にメッセージを寄せている。