フジテレビの10月改編説明会が7日、東京・台場の同局で行われ、放送時間を1時間拡大する『バイキングMORE』(28日スタート、毎週月~金曜11:55~14:45)について、新たに進行MCとして加入する伊藤利尋アナウンサーが意気込みを語った。
坂上忍がMCを務める『バイキング』はこれまで、バラエティ番組を手がける「編成制作局第二制作部」のスタッフが制作してきたが、『バイキングMORE』は情報番組を制作する「情報制作局」が担当。
これに伴い、『とくダネ!』から異動して加入する伊藤アナは「おなじみの陽気なタレントの皆さんと日々起きている情報・ニュースについて生放送でしゃべるというのは、テレビマンとしてこんなに楽しいことはないという気持ちです」と心境を述べた上で、「情報制作局は、坂上さんたちにとっても新しいチームとの仕事になるかと思います。私は情報制作局とのチームとの仕事がとても長いので、スタッフの1人として、坂上さん、スタジオのタレントの皆さんと情報制作局のスタッフと橋渡しというか、改めていいチームが作れる役回りが果たせればと思っております」と意気込んだ。
伊藤アナは『バイキング』がスタートした2014年から1年間、月・水・金曜を担当しており、「その前を含めて、(坂上とは)長いお付き合いですので、すごく長くかわいがってもらっているし、いっぱいおごってもらってます(笑)」と良好な関係を強調。
週刊文春では、スタッフへのパワハラ疑惑を報じているが、「文春さんの書かれているようなニュアンスは、あまり感じていないというのが正直なところです。また、私はアナウンス室で担当部長をやっているんですけど、その立場で言えば榎並(大二郎アナ)は坂上さんの元で相当育ててもらったという部分があるのではないかと思います。そして、情報番組の日々の制作過程において、『これをやるべきだ』『どう表現するべきか』という議論は日々起きていますので、坂上さんがそこで変に丸くなられても嫌だなというのが正直の僕の気持ちで、風通しの良い議論を通じて、日々のOAを迎えられる体制をいち早く作っていくことも、僕の仕事なんじゃないかなと思っています」と自身の考えを述べた。
また、齋藤翼編成部長は「毎日平日生放送しておりますので、いろいろな意見を交わしたり、それが時には激しい議論になるという報告も受けております。その中で、坂上さんから我々スタッフがお叱りを受けることもあれば、我々スタッフ側から意見を申し上げることもあります。そういった中で、パワハラに該当するような認識はなかったと考えております」と説明。
『バイキングMORE』の加藤正臣チーフプロデューサーは「何度かすでに坂上さんとはお話させていただいておりますが、印象としてはとても真面目で勉強熱心で、日々新聞を見てらっしゃって、とてもニュースに詳しいなと思うことと、子役から第一線で活躍されている理由でもあるお仕事にストイックで妥協を許さないところは尊敬しています。僕としては、10月から伊藤さんも加わっていただいての新番組をとても楽しみにしております」と認識を示した。