陣痛ってどういうもの?
お産が始まると、赤ちゃんを産みだすために子宮が一定の間隔で収縮します。これが陣痛と呼ばれるもので、陣痛には多くの場合、収縮に伴って痛みを感じることがあります。初産婦の陣痛開始から分娩までの時間は平均12~15時間。痛みが陣痛かどうか判断するのは難しいですが、一般的には10分間隔に痛みを伴う子宮の収縮が起こるようになると、出産(分娩)開始とみなされます。
痛みの感じ方は、初期段階では生理痛に似た痛みですが、お産が近づくにつれてだんだんと強くなっていきます。そして子宮口が開いていって産道がやわらかくなっていき、赤ちゃんが少しずつ下に降りてきます。お産が近くなるといきみたくなる感覚が訪れますが、いきむのは子宮口が全開になってから。全開になる前にいきんでしまうと、腟内や会陰部で裂傷を起こしたり、産まれる前に赤ちゃんが苦しくなってしまったりすることがあるためです。陣痛は赤ちゃんとママにとって赤ちゃんを無事に産むための準備といえるでしょう。