JR東日本秋田支社が9月4日に報道公開した、秋田・青森地区の奥羽本線・五能線・津軽線に投入する電気式気動車GV-E400系。車体前面・側面の帯や車内の座席など、青系の配色でまとめられている。報道公開で撮影したGV-E400系の写真を紹介する。
電気式気動車GV-E400系は、1両で運行可能な両運転台のGV-E400形、2両固定編成で片運転台のGV-E401形・GV-E402形があり、この日は「GV-E401-17」「GV-E402-17」の2両編成(T217編成)が公開された。川崎重工兵庫工場で製造され、青森方の「GV-E401-17」は定員111名、自重39.5トン、秋田方の「GV-E402-17」は定員121名、自重38.8トン。車体前面・側面の窓下に配した帯は、五能線の車窓に広がる日本海をイメージし、青い海と空の色をグラデーションで表現したとのこと。
車内はドア付近にロングシート、車両の中央部にボックスシートを設け、優先席以外の座席を青系の配色としている。ボックスシートは4人掛け・2人掛けを用意し、「GV-E401-17」と「GV-E402-17」では配置が逆。座席の仕切りや天井には、世界遺産・白神山地のブナをイメージした木目調の装飾が施された。優先席は各車両の連結部付近に設けられ、「GV-E402-17」のドア付近に車いす・ベビーカー利用者向けのフリースペースと車いす対応トイレが設置されている。
報道公開では、GV-E400系の環境性能に関して、JR東日本で気動車の主力となっているキハ100系・キハ110系と比べ、エンジン単体で窒素酸化物(NOx)は約6割減、黒煙などの粒状物質(PM)では約8割減になるとの説明もあった。秋田・青森地区のGV-E400系は計23両(GV-E400形を11両、GV-E401形・GV-E402形を6編成12両)を投入される予定で、運行区間は五能線・津軽線の全区間と奥羽本線の秋田~東能代間・弘前~青森間。12月頃に営業運転開始予定と報じられており、国鉄時代に製造されたキハ40・48形を置き換えていく。