『仮面ライダーゼロワン』に続く「令和仮面ライダー」第2弾『仮面ライダーセイバー』が、2020年9月6日より放送開始される。"セイバー"とは"聖なる刃"を表しており、閉塞感の支配する世界を救う「救世主」が聖なる"剣"をふるい、強大な悪と戦う物語が繰り広げられる。
主人公の仮面ライダーセイバー/神山飛羽真(かみやま・とうま)は本を愛する小説家で、炎の聖剣「火炎剣烈火」と出逢ったことがきっかけとなり、仮面ライダーセイバーに変身して邪悪な敵と戦う。
そして本作のヒロインとなるのが、飛羽真の担当編集者を務める須藤芽依(すどう・めい)である。楽しいこととSNSにしか興味がなく、ギャルがそのまま社会人になったような性格だが、人一倍好奇心があり、行動力を備えるアクティブな女性だと設定されている。
今回は、芽依を演じる川津明日香にインタビューを敢行。異世界「ワンダーワールド」に飛ばされ、邪悪な魔物に襲われるといった異常事態に遭遇してもなお、前向きに行動する元気さ・明るさを忘れない芽依をどのように表現していくのか、役にかける意気込みを元気よく語ってもらった。
――7月29日に行われた制作発表会見でキャストのみなさんがお披露目されたわけですが、会見を終えた直後のご感想はいかがでしたか。
1か月くらい前から発表会見があることを聞いていたので、この日が来るのを楽しみにしていました。かなり緊張しましたが、それよりも「やっと"情報解禁"だ~!」という喜びのほうが大きかったですね。リハーサルをしていたときはまだ実感がわかなくて、事前にどんなことを話そうかな~なんて感じで、あまり煮詰めてはいなかったんです。でも会見の本番になると、どんどん緊張が高まってきて……。最初の自己紹介と、役どころの説明をしているときがいちばん緊張しましたね。そのあとは、与えられた質問にちゃんと受け答えができたらいいなと思って、わりと自然体で臨むことができたと思います。
――生配信でご家族にメッセージを送られたりしていましたね。知らずに配信を観ていたご家族の方は、川津さんが仮面ライダーのヒロインを務めると知って驚いたのではないでしょうか。
関係者以外の人には誰にも話していませんでしたから、かなりのサプライズだったと思います(笑)。両親にも詳細を伝えずに、前日に「とにかく明日の配信を観てね」とだけ、軽く連絡していたんです。ちょっとしたドッキリみたいな感じで楽しかったです(笑)。すると会見の終わったころ、家族から「まさかヒロインとは!」「女の子キャスト少なくない?」みたいなリアクションがどっと来ました。確かに、ステージには私とソフィア役の知念里奈さんしか女性がいませんでしたからね。
――川津さんは子どものころ「仮面ライダー」シリーズをご覧になったことがありますか?
あります! 『仮面ライダー電王』(2007年)が大好きでした。ライダーが電車(デンライナー)に乗っているシーンをよく覚えています。幼いころに観ていたので、主演が佐藤健さんだったことに気づいていなくて、つい最近「佐藤健さんだったんだ!!」なんて、ビックリしたんです。
今回の役が決まってから、改めて観てみたのが『仮面ライダードライブ』(2014年)でした。竹内涼真さん(泊進ノ介役)と内田理央さん(詩島霧子役)とのやりとりがとてもステキで、面白かったですね。コンビを組んで事件を追う"仲間"同士ではあるんだけど……お互い"好き"なのか、これは?みたいに思わせるシーンがあり、少しコミカルな会話シーンが魅力的でした。
――異世界「ワンダーワールド」に飛び込んだ芽依は、現実にはない不思議な体験をするとうかがいました。CG合成などが入る"特撮"シーンにご自身が入りこまれたときのご感想を教えてください。
私たちは合成用のグリーンバックの前に立ち、目の前に何もない状態で「何か」が出てくるのを想像しながら演技をしなければならないんです。事前に「背景はこんな感じになります」と教えていただくのですが、それでも最初はかなりとまどいました。特撮といえば、私(芽依)が飛羽真(演:内藤秀一郎)と倫太郎(演:山口貴也)と行動を共にしている関係で、2人が仮面ライダーに変身するシーンも一緒にいるんですよ。だから変身シーンの撮影ってこんな風にして撮っているんだ~って、貴重なメイキング場面を間近で見ることができました。