赤ちゃんの眠りのメカニズムと輸送反応について
大人は深い睡眠のノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠を繰り返して眠りますが、新生児は睡眠時間の約50%がレム睡眠。ちょっとした物音や環境の変化で起きてしまう原因でもあります。成長するにつれてレム睡眠の割合は減っていき、3才頃に大人とほぼ同じ20%ほどになります。また、新生児は昼夜の区別はありませんが、睡眠のリズムは3~4ヵ月頃から少しずつできはじめます。赤ちゃんの眠りは大人の眠りとは全く違うことを理解しておくことが大切です。
また、赤ちゃんには生まれながらに輸送反応という本能が備わっているといわれています。輸送反応は、ライオンや猫などの哺乳類の子どもが親の口にくわえて運ばれる際にリラックスする反応のこと。人間の赤ちゃんにも同じことが起こるので、ママやパパが赤ちゃんを抱っこして歩いたり、歩いていると感じるように縦にゆれたりすると泣きやんだり落ち着いたりします。輸送反応を利用して抱っこしながら少し早めに歩き、赤ちゃんに心地良い揺れを伝えてあげると眠りにつきやすくなるでしょう。ただ、寝つくまでの抱っこは肩や腰、手首などに負担がかかることも。抱っこひもなどの便利なグッズを利用するのも良いかもしれませんね。