賃貸で生活をするなら毎月払う必要のある、家賃。
家賃を決めるにあたっては、年収が深く関わってくることとなります。
今回は、物件を借りるための審査でも重要になる、年収に対しての平均的な目安や計算方法を解説。あわせて、固定費を抑えながら理想の家に住むために知っておきたい住宅補助制度などについてもお伝えします。
家賃の目安は?
家賃の目安はどれぐらいなのでしょうか。かを紹介していきます。
家を選ぶ前に知っておきたいこと
人にはそれぞれの収入に見合った家賃相場があります。家賃は毎月かかる大きな固定費です。そのため、安易な考えで設定していた家賃よりも高い物件を選ぶと毎月の生活を圧迫することになります。
賃貸には入居前に必ず審査があります。そのため、自分の年収に合う目安の家賃がわかっていないと、選んだ物件の審査が通らないことも。家賃の目安がわかると予算に合う物件を探しやすくなり、時間をかけることもありません。
引っ越しの際、および初めて家を借りる際は、自分の年収に見合った家賃の目安と、月収のうち、どれくらいの割合の家賃を支払えばいいのかを把握しておきましょう。
一人暮らしの賃貸物件の選び方と平均家賃
一人暮らしで物件を選ぶ場合は、「月収の3分の1に収まる家賃を選ぶ」を基準として選ぶとよいでしょう。
家賃は間取り以外にもさまざまな条件で変わります。自分の収入に見合う家賃がわかる場合には、検索時に家賃を固定して調べましょう。
希望に沿う家を探すには、細かく条件を指定することも大事。しかし、すべての条件を満たす家を探すとなると、どうしても家賃が高くなり、希望の家が見つかりません。東京など都市部は特に、条件を少し緩めるだけで選択肢を大幅に増やすことができます。
すべての条件を満たす物件を見つけられない場合には、条件に優先順位をつけ、妥協ポイントを洗い出しましょう。条件を1つ減らすだけで、家賃を高くしなくてもいい物件が見つかる場合もあります。選択肢を広げるために、家賃を高くするのではなく、条件を変更してみましょう。
審査は月収ではなく年収で考える
賃貸契約の際、不動産会社は「年収」で審査をします。以下、審査について説明します。
物件を借りるためには審査が必要
気になる物件を選んだあとに、物件の話を聞いたり内見したりするのは、不動産の仲介会社ですが、実際に審査や賃貸契約を行うのは管理会社です。
私たちが物件を決めるときには自分の「月収」もしくは「手取り」を考慮して家賃をいくらにするかを検討する一方で、不動産会社の審査書類に記載するのは月収ではなく「年収」です。そのため、家賃は月収ではなくボーナスなども含んだ年収の3分の1程度であるか、また、“継続して家賃が払えるかどうか”も確認しておきましょう。があります。
不動産会社からの信用も大事
契約時には不動産会社方の信用を得ることも大切です。審査では人柄や誠実さも重要な判断材料です。審査の書類は記載漏れや嘘の申告をしないよう正しく記載しましょう。
また、不動産会社によっては、収入や職業に誤りがないか、職場に連絡をして確認する場合があります。書類の内容が事実と異なる場合は、審査通らず希望の物件を借りることはできません。
家賃補助や借り上げ社宅制度を利用する
会社員の場合は会社に住宅に関する制度があるかチェックしてみましょう。
家賃補助とは
住宅に関する制度に「家賃補助」があります。家賃補助とは、自分の住んでいる家賃を会社規定の上限内で負担する制度です。たとえば、最大6万円までの家賃補助が出る会社であれば、8万円の家賃であっても実質2万円で借りることができるのです。
家賃補助により、借りたい家の選択肢を広げることができます。さらに、負担額以内で物件を探せば、毎月の家賃負担は0にできる可能性もあります。
借り上げ社宅との違いは
会社の住宅制度には家賃補助と借り上げ社宅の2種類あります。 借り上げ社宅は、賃貸の契約者が個人ではなく会社での名義となります。つまり、会社が借りている部屋を、従業員に提供している扱いになります。
この場合は、会社が不動産会社に賃貸料を支払います。もし会社の負担上限額よりも高い物件を借りる場合は、差額を会社に支払わなくてはなりません。
借り上げ社宅の制度は法人化した会社しか使えません。また、家賃補助の場合は、補助分の金額が給料に含まれるのに対して、借り上げ社宅は給料とは別に支払われます。そのため社会保険料と税金がかかりません。
会社に制度がある場合は有効利用を
引っ越しや転職をするときは、制度をしっかり確認して有効利用しましょう。
転居の際、会社が必ずしも住宅補助の制度を知らせてくれるわけではありません。転居を考えている場合は、会社の制度に詳しい上司や人事の人などに確認をしてみるといいでしょう。
毎月の固定費だからこそ考える
家賃は毎月の固定費なので、適切な金額を選ぶことが大切です。
住みたい家と収入のバランスを考える
家へのこだわりがどの程度強いかを考えることも大切です。
仕事で家にいる時間が少ないのであれば、家賃を抑えてもいいでしょう。インドアを好む場合は、家の間取りやインテリアなど細かい部分もこだわりたいところです。
年収に合わない高い家賃に無理して住むと、“家賃のため”に働くことになりかねません。憧れた生活を送るはずが、家賃に占める割合が多くなると我慢することも多くなります。苦しい生活にならないように、バランスをしっかり考えましょう。