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【この記事のエキスパート】
物心がついたときにはラケットを握っていたテニスマイスター:杉浦 直樹
実家がテニスクラブを経営していたため、物心がついた時にはすでにラケットを握っていた。テニス歴は約50年。ジョン・マッケンローを尊敬し、「ボールのタッチ」を重視したプレーを身上とする。1970年代から現在に至る歴代名プレーヤーのエピソード、ラケットやシューズといったグッズの変遷、人気の移り変わりなどに深い知見を持つ。
スポーツサングラスの中でも、テニス用サングラスは外でプレーするうえでは欠かせません。この記事では、テニスマイスター・杉浦直樹さんに取材のもと、テニス用サングラスの選び方とおすすめ商品をご紹介。日差しが眩しくない、プレー中のボールが見やすいものをピックアップ。
テニス用サングラスの選び方
それでは、テニス用サングラスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは以下です。
【1】レンズ性能をチェック
【2】レンズカラーをチェック
【3】レンズの大きさは広い視野を確保できるものを
【4】ノーズパッドは角度調整できるものを
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】レンズ性能をチェック
レンズ性能は、テニスプレーの質を上げるために欠かせません。ひと口にテニス用サングラスといってもさまざまな性能を持つものがあるので、チェックしていきましょう。
偏光機能を持つレンズかどうか
偏光レンズは反射光をカットして、より快適な視界を確保することができるレンズです。晴れた日のテニスプレーはコートに光が反射しやすく、偏光レンズがないとボールやラインが見えづらくなる場合があります。
偏光レンズのテニス用サングラスを選べば、ボールやラインがしっかりと見えるようになるので、目も疲れにくくなるでしょう。
可視光線透過率を抑えたものかどうか
可視光線透過率は、レンズがどれくらいの光を通すかの割合を0~100%の数値で表したものです。数字が小さいほど光をカットする割合が大きくなります。
一般的には、晴天や曇りの日は可視光線透過率が20~30%くらいのテニス用サングラスがよいといわれています。強い日差しをしっかりカットしたいのであれば10%前後、逆に早朝や夕方などは40%前後と、使う時間帯や目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
ブルーライトカット付きかどうか
ナイターや室内でテニスをするときは、ブルーライトカット付きのテニス用サングラスを選びましょう。ブルーライトカット機能があれば、照明の光をしっかりカットしてくれるので、ボールやラインが見えづらくなることもありません。
また、目の疲れや視界不良も起こりにくくなるため、快適にテニスをプレーできるでしょう。
【2】レンズカラーをチェック
テニス用サングラスは、さまざまなレンズカラーがあります。人それぞれ好みもあるとは思いますが、どのカラーを選ぶかによってもプレーに影響するおそれが。
たとえば、一面グリーンのオムニコートならブラウン系やオレンジ系のカラーがよく見えます。全面ブラウンのグレイコートならブルー系やグリーン系がよいでしょう。コートの色と反対のカラーを選ぶことで、コントラストがはっきりして見えやすくなります。
【3】レンズの大きさは広い視野を確保できるものを
テニスは動きが激しいスポーツであり、サイドの動きも大きいためテニス用サングラスを選ぶときは広い視野を確保できるものがよいでしょう。顔のサイドまですっぽりと覆われるくらいの面積のレンズであれば、快適にプレーできるはずです。
ただし、レンズが頬骨に当たると不快に感じる方もいるため、頬骨までしっかり覆われているかもチェックしてください。
【4】ノーズパッドは角度調整できるものを
テニスのプレー中にサングラスがずれてしまうと、集中力が途切れてしまいます。テニス用サングラスをしっかり安定させるためにも、ノーズパッドは角度調整できるものを選んでください。自分の鼻に合わせて調節すればグリップ性が高くなり、ずり落ちてしまうこともなくなります。
人によっては、海外製のテニス用サングラスだと、鼻の高さが合わずにずり落ちやすいということも。このような場合は、日本人向け(ASIA)を選ぶとよいでしょう。
エキスパートからのアドバイス
チェックすべきは偏光レンズ機能とフィット感
【エキスパートのコメント】
テニスはボールをライン内に打ち込むスポーツ。ゆえにボールとラインを視認することはプレーの大前提です。そこで大切なのがテニス用サングラス。
重要なチェック項目は偏光レンズ機能。逆光でコート面が光りラインが見えにくい場合でも、乱反射を抑えてクッキリ見ることができます。また欧米人よりも鼻の低い日本人の場合は、フィット感も要チェック。ノーズパッドに調節機能があるものがおすすめです。