通常なら9月前半に発表、後半に販売開始となるiPhoneの新モデル。今年はいろいろと変則的になりそうではありますが、買い替えを検討中ならそろそろ気になる頃かもしれませんね。
新モデルも気になるものの、コスパで圧勝のiPhone SE 第二世代(以下、SE)も候補に上がっているのではないでしょうか。新モデルの詳細を知る前に、SEの実力がどんなものか、改めて確認しておきましょう。ここでは主に現行のフラッグシップモデル iPhone 11 Pro(以下、11 Pro)との比較で考えてみます。
圧倒的! コスパはiPhone SEに軍配
iPhone X以降、高価格化が進むフラッグシップモデルに対して、買いやすい価格の普及モデルとなっているSE。同じストレージ容量で比較すると、いずれも11 Proの半額以下です。同じチップセット(スマートフォンの頭脳となる部品)を搭載していると考えると、かなりお買い得と言えます。
さらに、新モデル発売と同時に現行モデルが値下げされるのがよくあるパターン。まだ待つ余裕のある方は、2020年新モデル発売以降の価格変更を見極めてから決めるのが良いでしょう。
バッテリー性能はiPhone 11 Proがやや勝る
次に、気になるバッテリー性能です。Apple製品の情報サイト9to5Macによると、バッテリー容量はSEが1,821mAH、11 Proが3,046mAHと、その差約1.7倍。
ただし、画面サイズやオーディオ性能などで勝る11 Proの方が消費量も多く、Apple公称の動画再生時間はSEが13時間に対して11 Proは17時間、ストリーミングはSE 8時間に対して11 Proが11時間と、容量ほどの差はありません。
筆者が日常的に使用した体感としては、11 Proの方が多少余裕はあるものの、あまり大きな違いは感じられませんでした。一概には言えませんが参考までに、朝から夜まで無補給で使った場合、SEの残量はおおよそ40〜50%前後、11 Proは60%前後のことが多い印象です。
映像・サウンド性能はiPhone 11 Proの圧勝
外見からは気付きにくいのが映像・サウンドの再生性能です。画面サイズの違いはもちろんですが、画面解像度・コントラスト比、ハイダイナミックレンジ対応の11 Proは、映像の深みとクリアさが違います。YouTubeを流し見する程度なら全く気になりませんが、映画を見るとかなり差があり、スマホサイズでもかなり没入感のある体験が得られます。
サウンドはSEが「ステレオ再生」なのに対して11 Proは「空間オーディオ再生」「Dolby Atmosに対応」と、こちらもスペックが大きく異なります。11 Proのサウンドはクリアで奥行きがあり、iPhoneのどこから音が出ているかわからない感じです。映画はもちろんですが、ミュージックやradikoなど日頃のBGMもワンランク上のものにしてくれます。