俳優の稲垣吾郎が、NHKの「ベートーベン250」プロジェクトのアンバサダーを務めることが2日、明らかになった。同局では、ベートーベン生誕250年の今年、年末までほぼ毎週、ベートーベンの名曲や人生をさまざまな形で放送する。

稲垣吾郎

同プロジェクトではアンバサダーとして稲垣を迎え、ベートーベンの世界を紹介する。ベートーベンは、過酷な運命の中にあっても、自らの強固な意思で常に人生の扉を開いてきた人物。稲垣は、舞台でベートーベンを演じることで彼の生き様に触れ、音楽に鼓舞されてきたと語っている。

稲垣は「アンバサダーという大役を任せていただき、これこそ運命だなと思います。舞台でベートーベンを演じるようになってから、その存在をより強く意識するようになりました。最初は、音楽室の肖像画や『運命』の激しい音楽など、自分よりももっとはるかに高い所にいて、激しさや怖さといったイメージが強く、ちょっと受け止めきれないと感じる部分もありました。でも今回、いろんな番組でベートーベンを知って紐解いていくと、曲のここにこういう仕掛けがあったんだなと発見することができ、今ではとても親しみを持てるようになりました」とコメント。

「また音楽だけでなく、いろんな苦悩を乗り越えて音楽を突き詰めていくベートーベンの人生、生き方、人間性、その音楽が受け継がれているという歴史に触れることで、ベートーベンにもっと興味がわいてきました。僕はクラシックの音楽に特別詳しいわけではないのですが、僕なりの目線で、視聴者のみなさんに寄り添いながら、ベートーベンをよりわかりやすく紐解いて深堀りしていき、少しでも魅力を伝え、より近くにベートーベンを感じていただけるようになるといいなと思っています」とメッセージを寄せた。

稲垣は『ベートーベン250開幕特番「今こそベートーベン!」』(Eテレ 9月18日21:30~)、『クラシック音楽館 ベートーベン250特集 第1回 人間・ベートーベン』(Eテレ 9月20日21:00~)に出演。10月以降も、出演番組が続々放送される予定となっている。

なお、稲垣がベートーベン役を演じた舞台『No.9-不滅の旋律-』は、生誕250周年の今年、再々演される。

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