俳優の伊藤健太郎が主演を務める、映画『十二単衣を着た悪魔』(11月6日公開)のビジュアル&予告編が2日、公開された。
同作は脚本家・小説家の内館牧子による長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』の実写化作。就職試験を立て続けに落ちているフリーターの雷(伊藤)は、激しい雷雨に見舞われ気を失い、目覚めると1,000年以上も昔に紫式部によって書かれた『源氏物語』の世界にいた。アルバイト先で配られた『源氏物語』のあらすじ本のおかげで陰陽師として弘徽殿女御(三吉彩花)に見出され、息子を帝にしようと野心に燃える弘徽殿女御に翻弄されながらも次第に触発され支えていこうと決心する。女優の黒木瞳が監督を務める。
この度解禁されたビジュアルでは、キャストたちが平安時代の色合いや再現にこだわり抜かれた衣裳に身を包む。着物にパーカーインの伊藤と、初めて十二単衣を身に纏ったという三吉の姿が。黒木監督がとことん拘り抜いたというが、特に力を注いだのが弘徽殿女御が初登場する際に着用している十二単衣の色合いで、「この十二単衣は渾身の組み合わせ、ベスト・オブ・ベスト」と言わしめるほどだったという。
初解禁となった予告編では、就職活動もうまくいかない、彼女にもフラれ、家にも居場所がない、落ちこぼれの伊藤雷が、バイト先でもらった「源氏物語」のパンフレットを手に雷に打たれ、目が覚めると「源氏物語」の世界へタイムスリップ。ひょんなことから“悪魔”と呼び声高い弘徽殿女御付きの陰陽師として新たに人生を歩み始める。ヘタレニート街道まっしぐらだった雷が、「源氏物語」という時空を超えた世界で出会った弘徽殿女御、恋に落ちる倫子(伊藤沙莉)ら様々な人々と関わることで、自分の進むべき未来を見つけようともがいていく。
三吉彩花演じる弘徽殿女御役の「可愛い女にはバカでもなれる」「言いたい事を言って何が悪い」などエッジの効いたセリフも見どころ。OKAMOTO’S が歌う主題歌「History」にのせ映画の世界を彩る予告編となった。