Qualcommは8月31日(米国時間)、モバイルデバイス向けSoCのSnapdragonシリーズに、GPU性能を従来モデルから約15%強化したという「Snapdragon 732G」を発表した。Google Pixel 4aなどに搭載されているSnapdragon 730Gの後継モデルとなる。
Snapdragon 732Gは、モデル名末尾に「G」が付されるゲーミングスマートフォン向けのミドルレンジSoC。CPUにKyro 470(8コア/2.3GHz)、GPUにAdreno 618を搭載し、製造プロセスは8nm。統合型LTEモデムにSnapdragon X15 LTEを搭載することや、HDR画面表示やアンチチート機能を含む「Snapdragon Elite Gaming」を前モデルから引き継ぐ。
前モデルSnapdragon 730Gとの主な違いとして、CPUに搭載するKyro 470の動作クロックを向上(2.2GHz→2.3GHz)。GPUは同じAdreno 618を搭載するが、グラフィックスレンダリングにおける性能を15%向上したという。
Snapdragon 732Gを搭載する最初のスマートフォンは、Xiaomiの「POCO」ブランドから発売される予定。POCOの製造担当責任者をつとめるSam Jiang(サム ジャン)氏は、「このデバイスはミッドレンジカテゴリの新たなベンチマークを設定し、携帯電話の価格と機能の関係を完全に再定義するものになると確信しています」と述べている。価格とパフォーマンスを高い次元で両立した製品の発売が期待できそうだ。