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【この記事のエキスパート】
ペット専門エディター&ライター:井手 綾子
編集歴は20年以上。
雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。
中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。
フケは、猫を飼っているとよくみられるトラブルのひとつです。フケの量が多くて気になるときは、猫用のフケ対策シャンプーを活用しましょう。本記事では、猫用フケ対策シャンプーのおすすめ商品と選び方のポイントをご紹介。
猫用フケ対策シャンプーの選び方
まずは猫用フケ対策シャンプーの選び方をチェック。愛猫のフケの状態や肌質を確認して、ぴったりのシャンプーを選んであげましょう。
フケの状態に合わせて選ぼう
フケの原因によって症状が異なるため、まずはフケの状態をチェックして適したシャンプーを選びましょう。
こまかいフケには保湿成分入りシャンプー
カサカサと乾燥したこまかいフケが出るときは、空気が乾燥していたり、加齢による肌の衰えが原因で乾燥肌になっている場合があります。肌の水分がうばわれてターンオーバーが早くなりやすいため、フケが増えやすいです。
そのため、保湿成分が配合された猫用シャンプーを活用しましょう。肌にじゅうぶんな水分が補給できれば、正常な状態にたもてるようになります。
フケが多いときには菌を抑えるシャンプー
フケが妙にたくさん出るときは、猫が細菌や真菌(カビ)に感染しているケースがあります。菌が肌・被毛で異常に繁殖してしまい、フケやむず痒さなどの肌トラブルを起こすのが特徴です。
猫用シャンプーのなかには、さまざまな抗菌性成分が含まれている商品があるため、細菌・真菌感染によってフケが出ているときは役立てましょう。
去勢していないオス猫のフケにも皮脂を落とすタイプ
猫のシッポのつけ根には脂を分泌する尾腺があります。皮脂が過剰に分泌されることが原因で、べたついたり、フケが出たりするほか、ひどい場合は細菌に感染することも。
これは「スタッドテイル」と呼ばれる病気で、とくに去勢をしていない若いオス猫に起こりやすいとされています。そのため、脂漏性と同じように、皮脂を落とせるタイプの猫用シャンプーを使って清潔にしましょう。
大きなフケには皮脂を抑えるシャンプー
皮脂が過剰に分泌されて肌がべたついたり、油性の大きなフケが出たりしている場合は、脂漏症の可能性があります。
脂漏症になる原因はさまざまですが、肌のターンオーバー(生まれ変わり)が通常より早くなることでフケが増えてしまうため、皮脂をしっかり落とせるタイプのシャンプーを使って、油分を抑えながらターンオーバーを調節しましょう。
配合成分で選ぶ
猫用フケ対策シャンプーに使われている成分の役割も、チェックしましょう。
菌を抑える成分
抗菌タイプのシャンプーをお探しのときには、クロルヘキシジンや乳酸エチルのほか、過酸化ベンゾイル・ポピドンヨード・トリクロサン・ノルバサンなどの成分が含まれているかどうか、チェックしましょう。
これらの成分には、抗菌・抗真菌などの作用があるため、猫の肌や被毛で増殖した菌を抑えたいときに役立てられます。
皮脂を抑える成分
肌の表面がべたべたとしている猫には、イオウ・サリチル酸・コールタール・過酸化ベンゾイル・乳酸エチルなどの成分が使われているものを選びましょう。
ほかには、フィトスフィンゴシン配合のシャンプーも、過剰な皮脂を軽減する目的で利用可能です。
ただし、脱脂作用のあるシャンプーは刺激性もあるため、シャンプー後には保湿剤などを使います。
保湿成分
猫用シャンプーに使われる保湿成分には、乳酸・尿素・セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン・必須脂肪酸(リノール酸、リノレン酸) などがあげられます。
ほかにも、オートミールやハーブなど、より自然な成分が使われているものがあるため、ナチュラルな成分を選びたいときにはチェックしましょう。
ドライタイプはお風呂嫌いな子に
基本的に、猫は水を苦手とする動物です。そのためシャンプーをしようと思っても、いやがって暴れたり逃げたりして、どうしてもシャンプーが難しいこともあるでしょう。
そんな猫には、ドライシャンプーが適しています。肌になじませたり吹きかけたりしてから拭きとるなど、水を使わずにシャンプーができるため、手早く済ませられて便利です。
ペット専門エディター&ライターがアドバイス
シャンプー後のすすぎが足りないとフケの原因に
【エキスパートのコメント】
フケや汚れがひどくない限り、基本的に猫はシャンプーしなくてよい動物です。ですが、フケなど気になるときは1カ月に1回くらい洗って大丈夫です。はじめにブラッシング、次にシャンプー。シャンプー成分が残るとさらにフケになりますので、しっかりすすぎましょう。
すすいだあとはタオルドライ。しっかりすみずみまで拭いて、最後はドライヤーを使って根元から乾燥させて終了です。