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【この記事のエキスパート】
愛玩動物飼養管理士/キャットケアスペシャリスト:古川 諭香

愛玩動物飼養管理士/キャットケアスペシャリスト:古川 諭香

愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を活かしながら、様々なWebサイトや紙媒体で猫情報を配信中。
産まれてから今まで猫がいなかった日はなく、現在は3匹の猫たちと生活中。「猫と人間が幸せに暮らす」をテーマに、猫が喜ぶ注文住宅も建築済み。


猫の興奮成分を含み、ストレス発散にも役立つまたたび。またたびの木や枝、実のほか、おやつタイプやおもちゃタイプの商品もあります。この記事では、知っておきたいまたたびの効果や危険性、またたびの選び方とおすすめ商品をご紹介。通販サイトの人気ランキングも掲載しています。

どんな効果がある? 何歳からOK?
またたびとは? 成分や注意点をチェック

またたびとは、木天蓼(もくてんりょう)とも呼ばれるマタタビ科の植物です。猫が好きな理由は、またたびには「マタタビラクトン」、「アクチニジン」、「β-フェニルエチルアルコール」という猫が反応する成分が含まれているからだといわれています。「猫にまたたび」ということわざにもあるように、猫が大好きなものの代表格として知られています。使用することで猫の機嫌がよくなったり、食いつきがよくなったりといった効能が期待できますよ。またたびには、木や枝、粉末などのタイプがあり、なかにはおもちゃのなかにまたたびが入っている商品もあります。

また、猫がみんなおなじように反応するわけではなく、効かない猫もいます。個体差があるので、愛猫の反応をみてみてください。

またたびの危険性は? 与え方に注意

猫が喜ぶまたたびですが、あげすぎると猫に悪影響をおよぼす危険性も。与えすぎると、猫の体に負担となってしまい、体調を崩してしまう可能性がありますので、適量を与えることが大切。猫の体調がよくないときは、与えないようにしましょう。そして、またたびを与えるときは必ず目の届く範囲で、保管場所も猫が自分で取れない場所にするなど工夫してみてください。

また、またたびはいつからあげていいのか迷いがちですが、子猫のときは与えず、成猫になってから与えるようにしてください。推奨年齢が書かれている商品もあるので、確認してみてくださいね。

粉末、実、スプレー、おもちゃタイプなど
またたびの選び方

ここからは、市販されているまたたびの選び方をご紹介します。

使い方に合うまたたびの種類を選ぼう

市販のまたたび商品はバリエーション豊かです。またたびの枝部分をそのまま使ったものや、実の部分をほかの食材と混ぜたもの、粉末状になったもの、スプレー状のもの、猫用トイに混ぜ込まれたものなど。愛猫の好みや用途に合わせて選びましょう。

噛んで遊べるまたたびの「枝」

またたびの枝部分、原木そのままの商品です。100%天然成分なので、飼い主も安心して与えることができるでしょう。噛むことができるので、猫のストレス解消におすすめ。ゴロゴロと転がし、おもちゃ代わりとして与えることもできますよ。

またたびとしての効果は、粉末やスプレータイプと比べると弱くなります。あまり効果がなさそうな子には、違うタイプを与えてあげましょう。

乾燥させたまたたびの「実」

出典:Amazon

またたびの実を乾燥させたものも売られています。効果は控えめでおもちゃのなかに仕込ませたりもできるため、はじめてまたたびをあげて様子を見たいときにも使いやすいでしょう。

そのままあげる場合は、サイズが大きいと飲み込んでしまったときに危ないので、小さく砕いたり、包丁で削ったりしてあげましょう。

香りの強力な「粉末」

出典:Amazon

粉末タイプのまたたびは、猫用の爪研ぎ器についていることも多い商品です。新品の爪とぎを使ってくれないときや、食欲がないときに使うのが一般的。

粉末のタイプは香りも猫に届きやすいので、ほかのタイプの商品よりも反応もいいことでしょう。

使い勝手のいい「スプレー」

出典:Amazon

またたびから抽出したエキスをスプレー状にしたタイプです。吹きつけるだけでかんたんに使用できる手軽さが魅力。猫はまたたびの匂いを嗅ぐだけでゴロゴロと転がって、リラックスできるようです。

しかし、商品によっては香りの強弱にバラつきがあることも。これは使ってみないとわからないので、まずはお試しで少量から始めてみるとよいでしょう。

ご褒美に「おやつタイプ」のまたたびも

出典:Amazon

またたびの成分が練り込まれたおやつタイプもあります。おやつなので、猫の食いつきもよく、初めてまたたびを与えるときにもおすすめ。ご褒美として与えるのもいいでしょう。ただし、おやつはついついあげすぎてしまうので、与える量に注意しましょう。

またたび成分入りの「おもちゃタイプ」

出典:Amazon

なかには、ぬいぐるみなどのおもちゃにまたたびを埋め込んだ商品もあります。猫が喜ぶ「またたび成分」が入っているため、何も混ざっていないおもちゃに比べて猫の反応もいいのが特徴。

少し元気がないときなどに与えることで、ストレス発散に繋がるでしょう。

猫の反応をみながら好みを探そう

出典:Amazon

猫によって、好みのタイプや商品が異なります。いくつか違うタイプを用意しておいて、比較してみるのもよいですね。あまりまたたびに反応しない子には、香りの強い粉末タイプがおすすめですが、無理な使用は控えるようにしましょう。

また、去勢後のオス、メス猫はあまりまたたびに反応しない傾向が強いようです。またたびの効果の強さは、「粉末→液体→実→枝→葉」の順とされているので、まずは効果の弱い葉や枝タイプから与えてみるとよいでしょう。

類似する成分のキャットニップ(西洋またたび)という選択肢も

出典:Amazon

またたびと同じように使われる、「キャットニップ(西洋またたび)」をご存知でしょうか。混同されがちですが、実はふたつは全くの別物。キャットニップは、シソ科のハーブで、日本名で「イヌハッカ」といいます。

またたびの生息地は、日本国内や朝鮮半島、中国など。またたびが自生しないアメリカやヨーロッパなどの海外では、キャットニップを代用品として使用しているようです。一般的に、キャットニップはまたたびよりも効果が弱いといわれているので、まずはキャットニップから始めてみるのもひとつの方法。

キャットニップは、育て方が簡単で自分で栽培でき、人間用の料理やハーブティーにも活用できますよ。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)