コロナ禍の今年3月にギリシャから日本に持ち帰った東京2020オリンピック聖火が一般公開される。期間は2020年9月1日から11月1日までの2か月間、場所は日本オリンピックミュージアムにて。東京2020組織委員会および日本オリンピック委員会は31日、聖火の展示に関するセレモニーを開催した。
奇跡の聖火、希望の灯火として
セレモニーの冒頭、東京2020組織委員会 会長の森喜朗氏が今日までの経緯を説明した。コロナ禍により度重なる予定の変更を余儀なくされつつも、現場の機転に助けられ、また幸運も味方して無事に日本まで運ばれてきた東京オリンピックの聖火。森氏は当時の状況を振り返って「奇跡と言うか、神がかっていた」と表現した。
そして「難関を乗り越えて、ハードルをいくつも乗り越えて、新しい日本オリンピックミュージアムに、この素晴らしい場所に聖火が展示されることになった。これが来年、約1万人の聖火ランナーに引き継がれ、そして聖火台に点火される。私たちも東京大会を大成功に導けるよう、引き続き尽力していきます」と決意を語った。
続いて、日本オリンピック委員会 会長の山下泰裕氏は「待望していた聖火が、日本オリンピックミュージアムに到着しました。いまアスリートたちは、コロナ禍で不安を抱えながらトレーニングに励んでいます。聖火が、そうした選手たちの心の支えになると確信しています」と挨拶した。
この後、開催都市代表の挨拶として東京都の多羅尾光睦副知事は「東京2020大会の成功に向けて、都でも全力を尽くします。聖火が、希望の灯火となることを祈念しています」。また政府代表祝辞として、東京オリ・パラ 担当大臣の橋本聖子大臣は「東京2020大会は、世界がコロナに打ち勝った証の大会になる。政府としても全力を尽くしていきます」と挨拶した。
入場には予約が必要
それでは最後に、展示の概要についておさらいしたい。一般公開の期日は2020年9月1日(火)から2020年11月1日(日)まで、展示時間は10時から17時まで。休館日は月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)。場所は、日本オリンピックミュージアム(東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号 JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE)にて。
観覧料金は、高校生以下無料、一般500円、65歳以上のシニア割引400円、障害者手帳を所持の方と付添人(1名のみ)は無料。なお現在、日本オリンピックミュージアムは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から日時指定の事前予約制となっており、すべての来場者は予約サイトからの入館予約が必要となる。このほか、詳しくは日本オリンピックミュージアム公式サイトを参照のこと。