愛知県内に本社を置くマップフォー、名古屋鉄道、中日本航空、メイテツコム、名鉄タクシーホールディングスの5社は、タクシー車両を活用して高精度3次元地図を作成する実証事業を実施する。
現在、高精度3次元地図を作成するには、「モービルマッピングシステム」(MMS)と呼ばれる3次元計測システムが用いられており、データ収集のための高価なセンサーを車両に搭載する必要がある。そのため、おもにコスト面から運用できる車両台数に制約が生じている現状があった。
そこで、安価なセンサーを用いて3次元地図を作成する名古屋大学の研究成果を活用したマップフォーの技術と、中日本航空の測位精度の高度化を実現する技術を活用することで、車両に後付けできる簡易的な計測機器で従来のMMSと同精度の三次元地図作成ソフトウェアを開発した。
愛知県の5社が行う実証事業では、県内を実際に走行するタクシーの車両にこの計測機器を搭載し、走行時に収集したデータを活用して高精度3次元地図の作成に取り組む。このデータを自動運転システムに活用することも検討するという。実証実験期間は10~12月を予定している。