女優の白石聖が主演する東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『恐怖新聞』(毎週土曜23:40~)でメガホンを取る、ジャパニーズホラーの名手・中田秀夫監督が、29日に放送された第1話こだわりの恐怖ポイントを明かした。
中田監督は「飛び降り女子高生か、最後のお父さんの“オーメンカット(※)”のどっちかですね。女子高生のシーンは自殺というより、戦隊モノみたいに飛んでいるんです。落ちた後の様子とか、白石さんに返り血が思いっきりつくところには『恐怖』と『ケレン味』の両方があります。恐怖新聞で予言されたまがまがしい死が、ケレン味たっぷりにヒロイン・詩弦の目の前で起きる。しかも、なんであんなに笑いながら死んでいったんだろうって、その答えは無いわけです」と話す。
また、「台本には『小さく笑う』って書いてあったのですが、僕はその女子高生のスタントをやってくれた彼女(河合桃果)に『これでやっと自由になれると思って、ものすごいにこやかに飛んで』と言ったんです。いくらスタント・ウーマンとはいえ、スピードも相当あって怖かったと思うのですが、彼女はかなりデカく笑っていて、ある意味、爽快感がある(笑)。このシーンは、何回見ても笑うというか面白いというか。恐怖表現であっても僕は自分が『イケたな!』と思うシーンを見たとき毎回笑うんですが、そういう意味では狙い通りの良いシーンになったなと思いますね!」と胸を張った。
(※)…映画『オーメン』よりインスパイア