俳優の長谷川博己が主演を務めるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)の放送が、きょう30日より再開される。約3カ月ぶりの放送となる第22回「京よりの使者」で、覚慶(足利義昭)を演じる滝藤賢一が初登場する。

覚慶(足利義昭)役の滝藤賢一

滝藤演じる覚慶(足利義昭)は、13代将軍・足利義輝の弟。もともと将軍家の家督相続者以外の子として仏門に入っていたが、義輝亡き後、室町幕府最後の将軍として擁立される。政治的手腕に富み、抜群の先見性と外交力があるという役どころだ。

滝藤は「脚本家の池端先生とお話させていただいたとき、僕が演じる足利義昭にはとても思い入れがあるとおっしゃっていました。しかも、今回の『麒麟がくる』では重要なキャラクターとして描かれるとお聞きして、プレッシャーしかありません(笑)」と心境を告白。

「足利義昭に対して、幼少期から仏門に入らされ、出家しながら武士教育を受けてきたけど、決められた道にとても不満を持っている人物というイメージを持っていました。しかし、池端先生がお書きになる足利義昭像は今までのイメージと全く違い、刀も持ったことがなく、人を殺し合っている戦国時代に人を生かしたい、貧しい人々を救いたいと考えている、とても優しい人物として描かれています」と本作における足利義昭について説明した。

そして、「今回、足利義昭は覚慶の時代から描かれています。将軍として担ぎ上げられても、根は将軍ではなく、覚慶の頃のままで、貧しい人のために動く、純朴な義昭のままでありたいと思っています。そんな人物がどのように織田信長と対立していくのか、今後の展開がとても楽しみです」と、自身も今後の展開に期待する。

また、「自分で言うのも何ですが、覚慶の僧侶姿がめちゃくちゃ似合っています(笑) 駒役の門脇麦さんだけが『すごく似合っていますね』と褒めてくれました。特殊メイクは時間がかかり大変でしたけど、覚慶という人間に導いてくれる最良の味方でした。覚慶の衣装がとても好きです。是非注目していただければと思います」と僧侶姿をアピール。

「第22回から、武将たちの新たな駆け引きや戦いが始まります。義昭が上洛し将軍になることで世の中が動き、いろんな人物の思惑が渦巻いていくと思います。義昭は、立場は弱いけど貧しい民に寄り添った心温かい人物として、最後まで大事に演じていきたいと思っています」と意気込みを語った。

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