日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’20』(毎週日曜24:55~)では、中国当局に摘発された弁護士と妻を取材した『ある日、夫が消えた。』きょう30日に放送する。

刑期を終えて再会を果たした夫妻=日本テレビ提供

5年前、中国当局が人権派弁護士を一斉に摘発した。拘束されたり自由を制限されたりした人は、300人以上におよぶ。

李文足さんの夫・王全璋弁護士も突如、音信不通となった。彼だけはなぜか一切の情報がなく、生死さえ分からなかった。

妻の李さんは夫を救うために立ち上がるが、自宅軟禁、行動制限、子供の入学拒否など、耐えがたいほど数々の圧力を受ける。

夫を取り戻すため、当局の迫害の中でもやめなかった妻の壮絶な闘い、そして5年の間に何があったのか。今年ようやく家族のもとに戻った弁護士本人にインタビューし、弾圧の実態を描く。

民主主義では当たり前の自由や権利は今、香港で危機に瀕し、世界でもコロナ禍で揺らぐ。今一度、自由について考えをめぐらせる。