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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子

ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子

武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。

音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。

現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。


DTMや自宅での録音、ドラマーがいないバンドにとって強い味方の「ドラムマシン(リズムマシン)」。作曲や編曲などをするときにもあると便利なアイテムです。ここでは、元大手楽器メーカー店員・山野辺祥子さんと編集部が厳選した最新ドラムマシンのおすすめと選び方をご紹介します。後半に通販サイトの最新人気ランキングもありますので、売れ筋や口コミもチェックしてみてください。

サンプラーとの違い
ドラムマシン(リズムマシン)とは?

ドラムマシンとは、シーケンサーとドラム音源が一体となった機材。または、サンプリングした音源を自動的に演奏させるために開発された電子楽器です。ドラムマシンは、リズムマシンと呼ばれることもあります。

サンプラーとの違いは、シンセサイザーが組み込まれているかいないかです。サンプリング機能では同じですが、サンプラーにはシンセサイザーの機能がないため、音色を作ることができません。

ドラムマシンの選び方

ここからは、ドラムマシン(リズムマシン)の選び方のポイントについてご紹介していきます。まずは、機能や操作のしやすさをよくチェックすることが大切です。ぜひドラムマシン選びの参考にしてください。

用途に合ったタイプを選ぶ

ドラムマシンの機能は多彩なので、用途に合わせて使えるタイプを選びましょう。

メトロノームとして使うならシンプルなタイプを

出典:Amazon

KORG(コルグ)『KR mini KORG RHYTHM』

練習時のメトロノーム代わりに使うなら、多機能なドラムマシンを選ぶ必要はありません。操作がかんたんで扱いやすければじゅうぶんでしょう。

一般的なドラムマシンはアンプやほかの機器に接続して使いますが、メトロノームの代用にする場合は、スピーカーがついている機種を選ぶと、すぐに使えるので便利です。

ライブや録音で使うなら多機能タイプを

出典:Amazon

ARTURIA(アートリア)『DrumBrute』

ドラムマシンの機能は基本的に「音色の記憶」と「音を鳴らすタイミングの記憶」のふたつですが、機種によってはさまざまな機能が搭載されています。

ライブなどで使うなら、128拍子までこまかく打ち込みができるタイプや、再生できるリズムの長さ、同時に再生できるパート数などもチェックしておくといいでしょう。

EDMの作成はDAWと連携できるタイプを

出典:Amazon

IK Multimedia『UNO Drum コンパクトアナログ/PCMドラムマシン』

ドラムマシンには、「本体だけで駆動できるタイプ」と「パソコンが必要なタイプ」があります。EDMの作成に使うのであれば、DAWと連携できる「パソコンを使うタイプ」を選ぶようにしてください。

最近では本体での駆動だけではなく、パソコンにも対応できるハイブリッド式のドラムマシンもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。

操作のしやすさもチェック

出典:Amazon

BOSS(ボス)『DR-01S Rhythm Partner』

ドラムマシンはパッと見ただけでもさまざまなツマミやスイッチが目に入ります。

「使い方を覚えるだけでもたいへん」ということにならないためにも、直感的に扱える操作性の高いドラムマシンを選ぶようにしましょう。

パッドの大きさや各種メーター類の見やすさなどもチェックすれば、長く愛用できる1台と出会えるはずです。

あると便利な機能を確認しよう

ドラムマシンの機能は多彩ですが、サンプラー機能と外部接続の仕様は欠かさずチェックしておきたいところです。

音楽の幅が広がるサンプラー機能

出典:Amazon

Elektron(エレクトロン)『Digitakt DDS-8』

サンプリング機能がなくても、ドラムマシンには多くの音色が入っているので、とくに困ることはないでしょう。

ただ、サンプリング機能があれば、好きな曲のフレーズや自分の声、自分で演奏した楽器の音なども音色のひとつとして使えるため、楽曲製作の幅が大きく広がります。サンプリング機能の有無は機種によって異なるので要チェックです。

他機器との同期方式も確認

出典:Amazon

同期方式のチェックも大切です。もっともポピュラーなのは「MIDI規格」で、ほとんどのドラムマシンにはMIDI INとMIDI OUT端子がついています。

安価なモデルだとMIDI OUTしかなかったり、MIDI端子がなかったりするので、ほかの機器と連動させて楽曲製作を楽しみたいという方は注意が必要です。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)