前田建設工業のICI総合センター インキュベーションセンターは、現地の展示室には人を入れず、インターネット上でAR/VRを活用して作品を鑑賞する展覧会「ICI ART入場できない美術展 造形作家 山田勇魚『from the seabed』」(以下、『from the seabed』)の開催を発表した。会期は2020年8月28日~9月2日。観覧は無料。

  • リアル会場の様子

    リアル会場の様子

『from the seabed』において、実際に作品を置いてある会場では、三密回避のため観客の入場を禁止。展示会場となっている「とりでアートギャラリー(たいけん美じゅつ場VIVA)」(茨城県)の開館時間中(10:00~19:00 ※最終日のみ17:00まで)は一部を外からガラス越しに眺めることができるものの、それ以外の“リアル”な鑑賞方法を用意していない。

  • バーチャル会場の様子

    バーチャル会場の様子

一方、Web上で展開するバーチャル会場では、アイデアクラウド社が開発した展覧会をバーチャル化する「DX EXhibition」を活用し、鑑賞体験を提供。会期中は時間を問わず作品鑑賞ができるほか、作品内部に観客をいざなう「VRムービー」、自宅などいま自分がいる空間で作品を体感できるARコンテンツも提供する。

ICI総合センター インキュベーションセンターは、「今回の展覧会の成果を分析し改善していくことで、 With/Afterコロナ時代でも安心してアーティストとファンの皆様が交流できる新しいスタイルの展覧会を構築して参りたいと思います」とコメントしている。