米Amazonは8月27日(現地時間)、ウエルネスと健康管理のための新サービス「Halo」を発表した。リストバンド型のウエアラブルデバイス「Amazon Halo Band」で収集したデータを、機械学習を用いて分析し、体や気持ちの状態を「Amazon Halo」アプリで簡単に把握できるようにする。Haloバンドは99.99ドル、Haloサービスは3.99ドル/月となっている。まずは初期アクセス・プログラムとして、健康管理やウエアラブルデバイスに関心のある人達から提供する。
Haloバンドはディスプレイのない軽量なリストバンドだ。加速度センサー、温度センサー、心拍数モニター、マイク×2などを備え、Bluetoothでスマートフォンと接続する。ユーザーは「アクティビティ」「睡眠」「ボディ」「トーン(Tone)」「ラボ(Labs)」の5項目からウエルネスと健康を管理する。
「アクティビティ」は、あらゆる体の動きからアクティビティをポイント化する。体を動かした時に加点するだけではなく、座り続けるような体を動かさない時間(睡眠時間以外)が続いたら減点する。活動的な生活を継続しながら、ユーザーは週単位で目標ポイントの達成を目指す。
「睡眠」は、睡眠中の状態を継続的にモニターして1日の睡眠をポイント化する。睡眠時間やサイクル、就寝中に起きた回数、寝てしまった回数など、詳しいデータの変化も確認できる。
「ボディ」は、コンピュータビジョンと機械学習を用いた体脂肪率計測だ。ユーザーが自身で撮影した全身写真から、クラウドで3Dモデルを生成し、それに基づいて体脂肪率を推定する(3Dモデル作成後に画像はクラウドから削除)。計測精度は一般的な家庭向けスマート体重計の2倍近いとのこと。
「トーン」は、機械学習を用いて、Haloバンドのマイクを通じて集めたユーザーの会話から気力や気持ちの状態を分析する。トーンを知ることで会話の相手の自分に対する印象を把握でき、コミュニケーションの改善やストレスの軽減に役立てられる。
「ラボ」は、Haloチームの専門家、ヘルスケアやフィットネス関連の研究組織など様々なサードパーティが提供するワークアウトや改善案を示す。例えば、睡眠の質が良くない人には、午後のカフェイン摂取を控えるように提案、または自宅でできる効果的な運動を勧める。
Haloバンドの動作時間はトーンを無効にした状態で最大7日、トーンを使うと最大2日。バッテリーが空の状態から90分以内でフル状態に充電できる。