俳優の小池徹平が主演を務めるミュージカル『るろうに剣心 京都編』の全公演中止が28日、明らかになった。
同作は漫画家・和月伸宏による、累計部数6,000万部を超える人気コミックの舞台化作。2016年に小池修一郎の脚本・演出により宝塚歌劇団が初上演し、2018年には小池の新演出で男女版が上演された。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(小池徹平)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。
2020年11月よりIHIステージアラウンド東京にて開催を予定していた同作。「激しくダイナミックな振付や本格的な殺陣を多用し、360度を囲む舞台機構の特性を十分に活かした演出で本作品を存分にお楽しみいただけるように準備してまいりました」という。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の状況を鑑みて検討を重ね、全公演の中止にいたった。
理由としては、「お客様をはじめ、キャスト・スタッフ等関係者の安全を確実に確保するための感染対策を徹底することと、本来お楽しみいただきたいと考えていた作品の魅力を十分にお届けすることを両立させることが困難であると判断し、誠に遺憾ながら全公演を中止とさせて頂くことと致しました」と発表。同作にはほか、黒羽麻璃央、松下優也、加藤清史郎、岐洲匠、奥野壮(男劇団 青山表参道X)、綺咲愛里、鈴木梨央、仙名彩世、章平、山口馬木也の出演を予定していた。
演出家 小池修一郎 コメント
いまだに収束の兆し見えぬコロナの猛威のもと、密にならない立ち回りをお見せするのは本意では無く、あるべき『るろうに剣心』をお客様にお届けするのは、この秋は難しいとの結論に至りました。まことに残念ではございますが、みな様には、何卒ご理解いただけるようお願い申し上げます。