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【この記事のエキスパート】
全国の酒蔵めぐりエキスパート/グルメ系ライター:ナギ・ユウキ

全国の酒蔵めぐりエキスパート/グルメ系ライター:ナギ・ユウキ

大学時代から全国各地の酒蔵めぐりをスタート。お取り寄せではなく「現地の風土に触れながらお酒を楽しむ」ことを信条としている。これまでに味わってきたお酒の種類は300種類以上。日本酒、焼酎、ワインをはじめとして各地の伝統的なお酒にも精通しており、現在ではグルメ・お酒関係を中心とした執筆業の傍らお酒と文化や歴史の関係性の研究を行っている。


鳥取砂丘で有名な鳥取県ですが、日本酒の蔵元が16蔵あり地元に根ざした酒造りが行われています。この記事では、鳥取の日本酒の特徴やおすすめ商品を紹介します。人気の高い千代むすび、瑞泉や、高級銘柄などをピックアップ。辛口など好みの商品を見つけましょう!

魚介類を中心とした食文化とともに歩む
鳥取の日本酒の歴史

鳥取砂丘で有名な鳥取県。出雲大社に歴史的にも、文化的にも影響を受けている鳥取県では、1980年代に地酒造りを強化しようという動きが活発化しました。

鳥取県の日本酒は、日本海で豊富に採れる松葉蟹やハタハタなど、魚介類を中心とした食文化とともに歩んできたともいわれています。現在では、日本酒の蔵元が16蔵あり、地元に根ざした酒造りが行われています。酒蔵見学ができるところもたくさんありますので、ぜひ鳥取を観光されたときには、歴史とともに日本酒を楽しんでみてください。

軟水の影響で、よりまろやかな味わいのお酒が多い
鳥取の日本酒の特徴とは?

出典:Amazon

おいしい日本酒を造るためには良質の水と酒米、そしてきれいな空気が欠かせません。鳥取はこれらの要素に恵まれた土地が多いことから古くから日本酒造りが盛んでした。とくに山から流れてくる雪解け水はミネラル分が豊富な軟水なので、よりまろやかな味わいのお酒を生み出しています。

また、酒米には鳥取のみで栽培されている「強力」を使用している酒蔵も多く、この点も地域ならではの特徴となっています。

まずは蔵元選びから
鳥取の日本酒の選び方

鳥取には多くの酒蔵があり、多くの銘柄の日本酒が製造されています。そこで、まずは鳥取の日本酒選びのポイントをご紹介します。

蔵元で選ぶ

同じ鳥取県内の日本酒であっても蔵元によって異なった性格を持っています。蔵元によって造られる日本酒の性格は大きく異なりますので、まずはそれぞれの特徴を整理してみましょう。

漫画「美味しんぼ」にも登場した、山根酒造場の日置桜

グルメ漫画の金字塔である「美味しんぼ」で紹介されたことによって日本全国で知られるようになった鳥取を代表する銘酒です。老舗の山根酒造場の純米吟醸酒の中でもっとも古い歴史を持つ日本酒でもあります。辛口で適度な酸味もあり、すっきりとした爽やかな味わいを楽しむことができるお酒です。大吟醸ではありませんが、香りも豊かで冷でも燗でも楽しめます。

漫画「夏子の酒」に登場した、諏訪酒造の諏訪泉

諏訪酒造は、純米酒のみを醸造している酒蔵です。そのなかでも諏訪泉は、辛口でさっぱりとしており、爽やかな味わいを楽しむことのできるお酒に仕上がっています。飲み飽きない味わいで食中酒にもおすすめです。

昔ながらの手法にこだわっている大谷酒造の鷹勇

大谷酒造は昔ながらの手法の造り方にこだわっている酒蔵です。なかでも、代表銘柄の鷹勇はもろみを酒袋に詰め、昔ながらの手法で丁寧に絞られた純米大吟醸です。大吟醸らしい華やかでフルーティな香りはもちろんのこと、お米本来の味わいもしっかりと楽しむことのできるバランスの取れた日本酒に仕上がっています。

慶応元年の老舗酒造、千代むすび酒造

慶応元年(1865年)創業、老舗の千代むすび酒造です。幻の酒造好適米「強力」を使用した純米酒です。老舗ながら海外戦略も積極的に進めている千代むすび酒造の屋号を冠した銘柄の純米酒です。この日本酒の最大の特徴は、鳥取のみでしか栽培されていない幻の酒好適米「強力」を使用しているという点です。

梅津酒造の冨玲はお米の味を味わえる

慶応元年(1865年)の創業の梅津酒造。なかでも代表銘柄の冨玲は、阿波山田錦を使用した特別純米酒
熟成された古酒で、とてもまろやかに感じられます。一方で味わいはとても力強く、冷はもちろんのことぬる燗でもおいしくいただけます。

太田酒造の辨天娘はフレッシュな味わいが人気

自家栽培の五百万石を使用した純米酒の辨天娘。太田酒造場の代表銘柄でもあります。吟醸酒と比較すると香りは控えめですが、まるで青りんごのようなフレッシュな風味を楽しめます。近年人気の大吟醸酒のような派手さはありませんが味わいはしっかりとしています。

地元の原料にこだわる高田酒造の瑞泉

創業当時は、運転資金がまわらなくなったこともあったという高田酒造は、地道に品質のよいお酒をつくり続けることで、いまでは鳥取を代表するほどの知名度を誇る日本酒「瑞泉」を生み出しました。
原料は契約農家から仕入れた、地元栽培のものだけ使用し、地元の原料にこだわってつくられています。地元の愛情が込められたお酒で、愛飲家のなかでは田舎酒と呼ばれています。

稲田酒造の稲田姫はフルーティーな味わい

稲田酒造は、延宝元年(1673年)創業の老舗の酒造です。早くからビールづくりに取り組んだり、純米酒を全国展開するなど、先進的な取り組みを進めてきました。
その稲田酒造の代表銘柄は「稲田姫」。出雲神話でスサノオミコトによって助けられた女神の名を冠したもので、果実のようなフルーティーな味わいと香りが特徴のお酒です。

鳥取県の酒米『強力』を使った日本酒を選ぶ

日本酒の原料は基本的にお米ですが、私達が普段食べているものとは違った基準で選ばれており、専用の好適米が使用されるケースがほとんどです。日本酒の好適米といえば山田錦が有名ですが、鳥取にはこの地域でしか栽培されていない「強力」という好適米があります。

この品種は大正時代に生まれましたが栽培が非常に難しく、一時は姿を消してしまいました。しかし、昭和末期に多くの蔵元からの要望で復活を遂げ、現在では多くの日本酒に使われています。鳥取ならではの日本酒を味わいたいのであれば「強力」を使用したものを選ぶといいでしょう。

辛口や甘口など味で選ぶ

全体の60%の人が日本酒を選ぶ基準に置いた「味(味わい)」ですが、日本酒の表現でよく使われる辛口、甘口。

辛口は「口当たりがシャープで、飲んだ後にすっきりしている」という味わいであり、甘口は「口当たりが柔らかく、飲んだ後の余韻を楽しめる」という味わいのことを指します。ですから最近は、「甘口」といわず「うま口」と表現されることもあります。

飲み比べセットも人気!

出典:Amazon

鳥取県内には酒蔵の数も多く、それぞれでいくつもの銘柄の日本酒が製造されています。そのため、なかなか自分好みのお酒を見つけることができないという方には飲み比べセットも人気です。複数の蔵元・銘柄のものがセットになったものも多いので、自分の好みに合ったものを見つけることができるでしょう。

180mlのミニボトルタイプであれば1度に飲み比べを楽しむこともできます。

お酒好きのレビューも参考に
全国の酒蔵めぐりエキスパートからのアドバイス

【エキスパートのコメント】

実際に自分で飲んでみたり、お酒好きな方のレビューなどをチェックしてみることで、自分に合った日本酒が見つかりやすくなるかもしれません。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)