あなたの座右の銘は何ですか? 座右の銘を持っていると、くじけそうなときやつらいときに支えや励みになることがあります。今回は、座右の銘にぴったりなことわざをピックアップしてご紹介します。

ことわざを座右の銘にしてみよう

ことわざは、昔から大切にされている考え方が言葉として現代まで引き継がれているものです。時代は変わっても、「はっ」とさせられるような意味を持つ金言が多くあります。どれも現代を生きる私たちにとって役立つ考え方です。

面接などで座右の銘を聞かれたとき、昔から伝わることわざで答えると聞き手にも意図が伝わりやすく、自分がどのような人間なのかをわかってもらえる助けとなります。その際に由来などもあわせて説明できると、自分の知識のアピールにつながるでしょう。

座右の銘にしたいことわざ【努力】

ここでは、努力の大切さを表すことわざをご紹介します。

  • 座右の銘にしたいことわざ

    座右の銘にしたい、努力の大切さを表すことわざをご紹介します

雨垂れ石を穿つ

雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)とは、「小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功する」という意味のことわざです。雨粒のような小さな水滴が同じ場所に落ち続け、やがて長い時間を経て硬い石に穴を開けるという様子を表しています。

人に見えないところでも、小さな努力をコツコツ積み重ねる真面目な性格であることを印象づけたい人にぴったりのことわざです。

不撓不屈

不撓不屈(ふとうふくつ)とは「強い意志を持って、どんな苦労や困難にもくじけないさま」をあらわす言葉です。「撓」はあまり馴染みのない漢字ですが、木の枝などがたわむ様子、つまり、くじけることをあらわします。

仕事などで困難に陥っても、必ず前を向いて歩みを進められる強い心を持つ人間性が見えてくる言葉です。

一芸は道に通ずる

「一つのことを極めた人は、他の分野にも通じる道理を身につけている」という意味のことわざです。中途半端な学習では満足せずに、一つのことを徹底的に勉強できるプロフェッショナル思考であるということを表せます。

座右の銘にしたいことわざ【ポジティブ】

  • 座右の銘にしたいことわざ

    座右の銘にしたい、ポジティブな意味のことわざをご紹介します

ここでは、ポジティブな意味を持つことわざをご紹介します。

よい花は後から

よい花は後からとは「優れたものは時間をかけて後から現れる」という意味のことわざです。早く咲き始める花よりも、後から咲く花のほうが美しいということから転じた言葉です。

目先の利益に飛びつかず、物事にじっくりと時間をかけて向き合う大器晩成型の人という印象を持たせることができます。また、すぐに結果が出なくても焦らず、コツコツ努力できる人間性を表すこともできるでしょう。

案ずるより生むが易し

「どんなことにおいても、実際にやってみると心配していたほど難しくなく、案外簡単にできるものだ」という意味のことわざです。

行動力があり、アクティブな印象を抱くことわざです。

座右の銘にしたいことわざ【心構え】

  • 座右の銘にしたいことわざ

    座右の銘にしたい、人生に役立つ心構えを表したことわざをご紹介します

ここでは、人生の役に立つ心構えを表したことわざをご紹介します。

人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)とは「幸不幸は予期しない、何が禍福に転じるかはわからない」という意味の言葉です。

面接などで使用することで、小さなことでは動じない、おおらかな心をもった人という印象を持たせることができます。

初心忘るべからず

初心忘るべからずとは「習い始めの謙虚な気持ちを忘れてはならない」という意味のことわざです。ポピュラーなものなので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

このことわざを座右の銘と答えることで、相手には「いつでも謙虚な姿勢を忘れない人」という印象を抱かせることができるでしょう。すぐに調子にのってしまうというような自覚がある方は、この言葉を常に頭の片隅に置いておくことで、慣れたことでも慎重に打ち込めるようになるかもしれません。

一寸の光陰軽んずべからず

一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)は「わずかな時間でも無駄に過ごしてはいけない」という意味のことわざです。

就活などの面接の際に座右の銘としてこの言葉をあげると、ちょっとした時間も決してサボらない真面目な人物という印象を与えることができそうです。

一期一会

一期一会(いちごいちえ)とは「一生涯に一度会うかどうかわからぬほどの縁、出会いを大切にする」という意味の言葉です。もとは相手を重んじる茶道の心をあらわしたものでした。人との出会いを大切にする、思いやりがある心が見えてくる言葉です。

無知の知

無知の知(むちのち)とは、「自らの無知を自覚することが真の認識に至る道である」という意味の言葉です。古代ギリシャの有名な哲学者であるソクラテスの残した考え方をあらわしています。

自分のことを過大評価せず、どんなときでも真摯に物事に向き合う様子や、豊かな知性を感じさせることができます。

情けは人のためならず

情けは人のためならずとは「人に親切にすれば、その相手のためになるだけではなく、やがてはいい行いとなって自分にもどってくる」という意味のことわざです。

よく聞く言葉ですが「誰かに親切にしても、それはその人のためにはならない」という本来の意味とは違った解釈をしている方も少なくないのではないでしょうか。実際は、自分の施したいいことが回り回っていつか自分のもとに返ってくる、という意味を持っています。どのような人にも親切にする、優しい気持ちを持っている方にぴったりの言葉といえるでしょう。

ことわざを座右の銘にして、人生に役立てよう

  • 座右の銘にしたいことわざ

    座右の銘を選ぶときは自身の考えと合うものを選ぼう

ことわざとは、昔から語り継がれる生きていくために必要な教えや考え方のことです。座右の銘として心の片隅に置いておくことで、悩んでいるときや行動を起こすときの心強い指針になってくれます。

また、面接などで座右の銘を聞かれたときにも、由来をあわせて答えることで自分の人となりや知識をアピールすることもできそうです。自分にぴったりのことわざを見つけて、面接や自分の人生に役立てていきましょう。