キヤノンは8月27日、ミラーレスカメラ「EOS R5」とデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark III」の新ファームウエアを公開した。EOS R5では、動画撮影時の手ぶれ補正の制御を改善したほか、動画撮影時の温度検知や撮影可能時間制御の改善などを図った。EOS-1D X Mark IIIでは、瞳AFの追従性能や操作性を改善したほか、一部のCFexpressカードの読み書き性能を改善した。ファームウェアはすでに提供中。

  • フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」

新ファームウエアでのおもな改良点は以下の通り。

EOS R5(Version 1.1.0)

  • 映像をカメラの画面に表示しながらHDMI出力による映像表示を行う設定時に、[温度上昇緩和:入]が設定できるように改善
  • 一部のRFレンズを使用した動画撮影におけるレンズ内手ブレ補正の制御を改善
  • FTP転送時の接続性を改善
  • 一部のCFexpressカードを使用した際にカードへアクセスする時間を改善
  • 動画撮影において、温度検知および撮影可能時間制御を改善。これにより、常温環境下で短い時間の撮影と電源OFFを繰り返した際の撮影可能時間の改善を実施
  • 「日付/時刻/エリア」設定をしていないと、動画撮影可能時間が正しく表示されない現象を修正

EOS-1D X Mark III(Version 1.2.0)

  • ブラウザリモート使用時、ブラウザ上の再生画面で画像一覧表示の自動更新ができるように改善。ブラウザ上の撮影画面では、動画撮影モードの切り替えができるようにしたほか、動画撮影ボタンを押すとすぐにライブビュー映像が表示されるように改善
  • 瞳AFの検出精度向上により、主被写体の人物の顔が今までより小さい状態からでも瞳を安定的に検知することができるように
  • ファインダー撮影時、特定の設定下でシャッターが切れなくなる、またはカメラの操作ができなくなる現象を修正
  • FTP転送時の接続性を改善
  • WFT-E9使用時のWi-Fi接続性を改善
  • 一部のCFexpressカードを使用した際にカードへアクセスする時間を改善
  • フルサイズデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X Mark III」