パナソニック ライフソリューションズ社は、産業・住宅用のリチウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプ(蓄電容量3.5kWh)「LJSF35」を発表、受注を2021年1月15日から開始する。希望小売価格は1,260,000円(税別、工事費が別途必要)。

  • チウムイオン蓄電システム スタンドアロンタイプ(蓄電容量3.5kWh)「LJSF35」

停電時の電力供給に貢献するリチウムイオン蓄電池システム。蓄電容量3.5kWh、1,500VAの高出力で、照明やスマートフォンに給電しながら、電気ケトルなどの大きな電力を消費する機器へも給電できる。接続機器の総消費電力は1,500VA以内(およそ1,500W相当)、接続機器の消費電力が出力より大きい場合は運転を停止する。

充電用USBポート(Type-A、5V/1.5A)×4基を備え、USBケーブルを使ってスマートフォンなどを充電可能。停電時には、のべ約60台のスマートフォンを充電できるとしている。

  • 充電用USBポート×4基は使い勝手がよい

本体下部にはキャスターがあり、設置場所まで移動しやすい。付属の固定スタンドを使うことで、震度6度レベルの地震でも本体が倒れない耐震性を実現にする。パナソニックによれば、蓄電システム震災対策基準による圧壊試験を実施し、蓄電システムが変形しないことも確認済みだという。

操作性にも配慮し、蓄電池の状態をひと目で確認できる液晶ディスプレイ、充電・放電時間の設定が可能なタイマー機能なども搭載。タイマー機能を使って、電気をよく使う時間帯に蓄電システムの電気を利用すれば、例えば真夏の日中などに電力消費のピークシフトを図る用途にも応用できる。

このほか、従来1年だった機器瑕疵保証を10年まで延長。従来7年だった蓄電容量保証も10年とし、長期の無償保証を実現した。

  • 設置イメージ

本体サイズはW625×598×240mm、質量は約60kg。蓄電容量は3.5kWh、最大入出力電力は1,500VA。通信機能として、有線LANによってECHONET Liteに対応する。パナソニック製HEMSのAiSEG2と連携することでエネルギーを見える化できる。運転音は充電中が32dB、放電中は40dB。なお、本機は屋内使用製品となっている。