俳優の田中哲司が、日本テレビ系ドラマ『35歳の少女』(10月スタート、毎週土曜22:00~)に出演することが27日、明らかになった。
不慮の事故により10歳で突然、長い眠りにつき、2020年に25年ぶりに目覚めた“35歳の少女”今村望美(柴咲コウ)の成長物語を描く同作。田中は、望美の父・進次役を演じる。
進次は、大手ハウスメーカーの営業マン。昔は愛する家族のため、お客様のため、家を次々に売るほど優秀で、何度も社長賞をもらっていた。望美の事故から5年後、妻と離婚し、再婚するが、義理の息子が引きこもりになってしまい、仕事ももっぱらアフターサービスが中心。家庭も仕事も行き詰まっているという役柄だ。
遊川和彦脚本の作品に初出演となる田中は「コメディタッチの中に、ピリッと、そしてさりげなく『皆さんならどうしますか?』と言う問いかけがたくさん詰まった、とても素敵な物語です。遊川さんの脚本を読んで『自分ならどうだろうか?』と何度も考えました」とコメント。
そして、「僕たちがいつの間にか忘れてしまった何か大切な物を、このドラマが、視聴される方はもちろんですが、役を通して54歳の自分にも思い起こさせてくれるのではないかと、期待させる作品です」と思いを込めた。
大平太プロデューサーは「田中哲司さんは、どうしてもご一緒してみたかった俳優さんの1人でした。今回お願いする進次は、男の弱さやズルさ、優しさゆえの優柔不断さを同居させてた人間味あふれる役です。お酒を、1滴も気も飲まない遊川さんが、だらしなく酔っ払って、ストレスを発散させたり、お酒の力を借りて、急に強気になる進次を描く時、ひょっとしたら、僕をモデルにしているかもしれません(笑)。そのせいか(?)僕は、このキャラクターがとても近く感じて、大好きです。人生の斜陽に差しかかり、“カッコ悪い父親代表”のような彼が、いつ、どのように立ち上がり、誰よりも凛々しくなってくれるか? それを、僕と同世代の田中哲司さんが、どう演じるのか? とても期待しています」と話している。