JR西日本は26日、新型コロナウイルス感染症の影響で2月末から運休しており、現在は車両の定期検査などで運休している寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」について、2021年2月17日から運行再開すると発表した。

  • 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」は来年2月から運行再開する予定

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の運行再開にあたり、新しいサービスを導入するほか、万全な感染防止対策を実施する。食事に関する新しいサービスとして、非接触ニーズに対応し、食堂車ではなく客室で昼食と夕食のコース料理を提供。部屋食にすることで、いままで以上にゆったりと食事を楽しむことができる。

夕食までのひとときは、ラウンジカー(5号車)などで食前酒など楽しめる「アペリティフタイム」を新設。暮れゆく沿線の景色を眺めながら、夕食までの特別な時間を過ごせるようになる。

  • 客室での食事イメージ

  • 「アペリティフタイム」の会場となるラウンジカー

観光に関する新しいサービスでは、一部コースにおいて、これまで以上に少人数での観光を実施するほか、立寄り観光で利用するバスを2台に増やし、1台あたりの定員を15名程度とする。観光に出発する前の朝食では、沿線の人気店で地産の特別メニューを用意し、沿線の魅力を体験してもらう予定となっている。

非接触サービスの充実を図るべく、すべての客室に設置しているタブレット端末のコンテンツが新たに追加され、パブリックスペース(1・10号車の展望車や5号車ラウンジカー)の利用状況が確認可能に。端末からドリンクオーダーもできるようになる。

  • タブレット画面イメージ

感染防止策としては、ウイルスの除去機能もある空気清浄機を搭載し、車内において抗ウイルス・抗菌加工を施す。ラウンジカーのバーカウンターに飛沫感染防止用パーテーションを設置し、クルーの感染防止対策なども行われる。

第13期分(2021年2~6月の出発分)の参加申込みは、ホームページにて10月1日10時から11月30日17時30分まで、郵送では10月15日から11月30日(必着)の期間に実施。なお、一般募集に先立ち、運休した列車(2月29日から6月20日までの出発分)に乗車予定だった利用者を対象とした先行予約を9月1日から受け付ける。

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の旅はすべて旅行商品となっており、新しいサービスの導入により、第13期から販売価格が変更される。1泊2日のコースは、2・6月が32万5,000~81万5,000円、3・4・5月が35万5,000~84万5,000円。2泊3日のコースは、2・6月が56万~127万円、3・4・5月が61万~132万5,000円となる。