新型コロナウイルスが猛威をふるう中での夏休み、実家に帰省するべきか迷った人も多いのではないだろうか。マイナビニュース会員506人を対象に実施したアンケートでは、67.8%がコロナ禍での帰省を見送ったと回答している。

そこで今回は実際に帰省した人に、帰省で大変だったことについて聞いてみた。移動中・滞在中どのような苦労があったのだろうか。

  • コロナ禍での帰省! ふるさとで大変だったことを聞いてみた

    コロナ禍での帰省! ふるさとで大変だったことを聞いてみた

帰省で一番大変だったことは「感染予防対策」

  • 帰省で一番大変だったことは何ですか?

    帰省で一番大変だったことは何ですか?

Q.帰省で一番大変だったことは何ですか?

1位 感染予防対策……47.2%
2位 移動……20.2%
3位 親(義両親)との付き合い……8.6%
4位 お土産の用意……7.4%
5位 親戚付き合い……6.1%
6位 荷造り 子どもの世話……各3.7%
その他(自由回答)……3.1%

マイナビニュース会員を対象に、コロナ禍での帰省で一番大変だったことを聞いてみた。その結果、1位は「感染予防対策」(47.2%)、2位は「移動」(20.2%)、3位は「親(義両親)との付き合い」(8.6%)となった。

それでは具体的に、どのように大変だったのか聞いてみよう。

コロナ禍での帰省で一番大変だった理由を教えてください

■感染予防対策


男性/41歳/埼玉県 暑いのにマスクをするのが大変

男性/53歳/長崎県 人との接触を避け安全面に気を遣うところ

男性/50歳/東京都 実家に入る前に全ての持ち物をアルコール消毒したため

男性/48歳/長崎県 とにかくお墓参りや買い出しなどは、どうしても人が多いのでしっかりマスクをして帰宅後は手洗い、着替えなどを徹底しました。しかも暑くて大変でした

女性/49歳/三重県 見えないウイルスなので、予防ができているか分からないから

感染予防対策では、「暑くてマスクをしていると苦しかった」という声が目立った。長梅雨が明けたと思ったらいきなりの猛暑。マスクで呼吸が苦しくなるだけでなく、とめどなく流れる汗でムレて不快に感じた人も多かったことだろう。そのほか、消毒したり、人との接触を避けたりといつも以上に感染防止に気を配った人が多かったようだ。

■移動


男性/68歳/茨城県 8時間程の運転となるので

男性/47歳/埼玉県 普段なら新幹線に乗って数時間だが、今回は車の移動で時間もかかった

男性/54歳/埼玉県 本当は、休憩や寄り道やらしたいのは、やまやまなんですが、我慢ですね

次に多かったのは「移動が大変だった」というもの。感染を避けるため、実家まで遠くても、例年のように飛行機や新幹線など使わず、車で移動したという人が目立った。いつもよりも倍以上移動時間がかかり、運転できる人が1人だけの場合、到着までかなりきつかったことだろう。高速道路のサービスエリアでもトイレだけの利用にとどめ、食事や買い物はしないなど徹底した人もいた。

■その他


男性/36歳/滋賀県 親(義両親)との付き合い。このご時世、両方ともに気を遣ってなかなか帰省の決心がつかなかったこと

男性/47歳/奈良県 親戚付き合い。現状では一同が会するのはリスクがあるので日程を調整したが、互いの立場言い分にも多少の相違が生まれました

男性/38歳/栃木県 お土産の用意。コロナで何を手土産にしてよいか分からなかった

男性/40歳/埼玉県 子どもの世話。やはり子どもなのでおやつを食べる前に除菌シートで手をふかせる等、注意深く見なければいけなかった

できるだけ大人数で集まらないよう、日程や集合時間をずらすなどの工夫をしたが、それがちょっとしたトラブルの元になったという声も。お土産も、コロナのさなか渡していいものか迷うが、渡さずに非常識と言われるのも心外というものだ。また、小さい子どもの感染予防に目を光らせるあまり、疲れたという意見も寄せられた。

帰省先の「義実家」での印象的なエピソードや、イライラした出来事があれば教えてください

■実家の感染対策が甘かった


男性/52歳/千葉県 田舎に帰省したら感染対策も何も孫にべったり。せめて手を洗ってから遊んであげてほしい

男性/40歳/埼玉県 マスクもせずに話しかけてくる。ずっと人の悪口ばかり言っていた

男性/49歳/東京都 実家にいる両親はコロナにあまり注意していないため、意識させることが大変だった

男性/40歳/埼玉県 お互いの感染対策で少しの価値観の違いから口論になったこと

帰省する側は、感染予防対策を徹底したというのに、実家の方の対策がユルユルでイライラしたという声が多かった。久しぶりに顔を合わすので、積もる話が多いのも分かるが、マスクをせず喋り続けられたら飛沫感染も心配だ。中には双方の意識の違いで、ケンカになってしまったという人もいた。

■コロナ感染にピリピリしていた


男性/47歳/奈良県 帰省先が比較的近いので、何時でも帰ろうと思えば帰れるでしょうに、などの小言を言われた

男性/44歳/東京都 早く東京に帰りなさいと言われて嫌だった

男性/57歳/大阪府 田舎なので感染に対して神経過剰になっていたこと

男性/38歳/東京都 コロナの話題が多く、うんざりした

さきほどの回答とはうってかわって、「実家が新型コロナに対してピリピリしていた」という声もあった。特に感染者の多い首都圏から地方への帰省だと、十分感染予防対策を行っているにもかかわらず周囲が過敏になり「なぜ来たの?」「早く帰って」なんて言われたという悲しい回答も。

■その他


男性/50歳/東京都 今年は来ないでいいと健気に言っていたが、実際行ったら凄く喜んでいた

男性/53歳/富山県 実家の家族には無理に帰省しなくてもよいと言われていたのに、無理やり帰省してしまい両親に迷惑をかける結果になった

悩んだけれど、帰省してよかったという意見のほかに、やめておけばよかったと後悔している声もあった。お互いに十分配慮した上に帰省したのに、ちょっとした意識の違いやすれ違いで、残念な結果になるのは悲しいものだ。こういった時に有効利用したいのがオンライン帰省。しこりを残さないうちに、画面を通して歩み寄りの姿勢を見せれば、コロナが収束した後、気持ちよく帰省できるのではないだろうか。

帰省する側・受け入れる側の理解が重要

いかがだったろうか。車で何時間もかけて帰省したというのに、実家側が感染に過剰になってるばかりに心ない言葉をかけられた人もいれば、親の感染対策の甘さに愕然としたという人も。せっかくの帰省で心が近くなるどころか、仲たがいをして気持ちが離れてしまうのは悲しいものだ。十分な感染対策とともに、相手の気持ちに寛容になるのも心掛けたい。

調査時期: 2020年8月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 506人
調査方法: インターネットログイン式アンケート